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2018.12.21
2018/12/21  サンロイヤルゴルフクラブ(兵庫)マレーシアのクラブと提携

三恵観光㈱(杉本潤明代表取締役、京都府福知山市)は所有するサンロイヤルGC(18ホール、兵庫県加東市)が兵庫県初の試みとなる海外ゴルフ場との複数提携事業プロジェクトを立ち上げたと発表した。今年8月よりクラブ間会員相互提携業務についての契約を開始し、これまでに計7クラブと業務提携を締結したという。
 11月までに提携したのは、「クラブ ラーマン プトラ マレーシア」、高級住宅地と隣接する「トロピカーナGCR」、2018年ユーロアジアカップ開催の「グレンマリーG&CC」、ピーター・トムソン氏設計の27ホールである「スルタン アブドゥル アジズ シャーG&CC(サーズ)」の4コース。また11月末には2008マレーシアオープン開催の「コタペルマイG&CC」、2010年から3年連続でジョホールオープン開催の「ホライズンヒルズG&CC」の2クラブとも契約。さらに随一の名門というザ・マインズ・リゾート&ゴルフクラブとは〝親善クラブ〟の契約を結んだと12月3日に発表した。同クラブと契約したクラブは日本で初としている。

 同社では、「業務提携の背景及び経緯」として、近年の日本のゴルフ業界の動向として、毎年全国で20~30ゴルフ場の閉鎖が進む中、「団塊の世代」が後期高齢者化によりゴルフをリタイアするといわれ、おそらくこの10年で各ゴルフ場の生き残りをかけたサバイバルが繰り広げられると予想されますと表現。
 サンロイヤルはそれを見据え、今後兵庫県の他ゴルフ場との違いを明確にし、オリジナルのサービス展開が数多く必要だと考えたという。
 そこで、サンロイヤルは「グローバル化」をテーマに海外のゴルフ場(マレーシア)とのクラブ間会員相互提携を進め、独自のサービスを提供するとしている。昨今、海外のゴルフと言えばタイ国が人気だが、定番化しており目新しさを求めるプレイヤーも増えてきているという。マレーシアは、治安の良さや物価の安さの点からも今後注目されると紹介。既に札幌のゴルフ場ではマレーシアとの提携事業を展開しており、年間2千人以上のゴルファーが互いのゴルフ場を訪れている実績があるとも報告している。

 また、マレーシア政府も国をあげて日本からのゴルファー観光誘致(インバウンド)の強化をすると宣言していることもあり、今がベストタイミングだと考えたとしている。そして〝サンロイヤルはこの事業を通じてゴルフ業界を盛り上げていきます〟と発表している。
 同社では「マレーシアへの視察旅行でコーディネーターを通じ各ゴルフ場に相互利用提携を打診して多くのクラブと契約できた」という。
 今後の展開としては、来年2月に会員限定の「サンロイヤル開場30周年」企画の海外クラブ提携ゴルフツアーを開催する予定としている。

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※「ゴルフ特信」第6314号より一部抜粋

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