一季出版株式会社

2024.09.06
2024/9/6 首都圏等10県非課税者、前年比1・43%増と小幅な伸び

ゴルフ場利用税非課税者(18歳未満、70歳以上等)についてまとめる。
東京都を除く首都圏10県の非課税者数は837施設(ゴルフ場、前年同期比2施設減)で890万1698人にのぼり、前年同期の877万6260人に比べ12万5438人、1・43%の増加となった。新型コロナウイルスの国内まん延で2020年に非課税適用後以来初の前年実績割れとなったが、21年以降は21年15・67%増、22年3・18%増と回復傾向にある。23年の1・43%増は過去2年に比べ伸び率が鈍化してはいるものの、3年連続でプラスを維持している。
半期ごとでは、上半期(1~6月)が424万8213人で2・28%増、下半期(7~12月)が465万3485人で0・66%増となった。年初から4カ月間は前年実績を上回っていた(1月3・96%増、2月16・99%増、3月4・63%増、4月3・00%増)が、6月(6・66%減)の雨や8月(6・70%減)、9月(4・00%減)の猛暑といった天候要因で好調さにブレーキがかかっている。

県別の非課税利用者状況は、前年唯一マイナス(0・69%減)だった千葉県が非課税利用者数168万7316人で前年同期に比べ2・51%の増加と最も伸びた。以下、群馬県71万1221人で2・43%増(前年3・88%増)、山梨県40万2681人で2・38%増(2・27%増)、新潟県28万7684人で1・84%増(4・87%増)、栃木県115万7006人で1・79%増(5・14%増)、長野県49万6374人で1・51%増(2・63%増)、茨城県127万7397人で1・47%増(5・28%増)、埼玉県106万3852人で1・40%増(3・83%増)と続き、静岡県は94万3377人で0・27%減(3・74%増)、神奈川県は87万4790人で0・64%減(3・37%増)だった。
一方、10県の延べ入場者(3650万4228人)に占める非課税者の比率(非課税者率)は24・39%で、前年同期より0・74ポイント上昇している。

県別では神奈川県が32・11%(前年31・84%)で最も高く、次いで長野県が29・66%(28・71%)となり3割目前。以下、群馬県26・93%(26・03%)、埼玉県26・04%(25・33%)、新潟県25・41%(24・60%)、静岡県24・81%(24・34%)、栃木県23・36%(22・42%)、茨城県22・96%(22・31%)、山梨県22・65%(22・11%)と続く。千葉県は前年の19・70%から20・70%と上昇したことから、首都圏等10県すべてで非課税者率2割に到達した。
月別の推移では、1月(21・97%)や8月(21・43%)の厳しい気候の月で低い比率になるが、それでも20%はキープしている。また、ゴルフシーズン目前の3月(26・91%)と、秋のゴルフシーズンの10月(26・16%)は、他の月に比べて比率が高くなっている。ちなみに、3月と10月は非課税者率の高い神奈川県と長野県で30%を超えており、3月の神奈川県は35・70%にものぼっている。

関連記事:2023/5/23 首都圏等10県非課税者数、前年比3・18%の増加に

「ゴルフ特信」第7074号より一部抜粋

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