2024.09.09
2024/9/9 全国営業中ゴルフ場数、昨年比12件減の2121コース
全国営業中ゴルフ場は2121コースを数え、昨年同期に比べると12コース、率では0・56%の減少となった。昨年同期の0・33%減から減少率が0・23ポイント多くなっている。
営業中ゴルフ場数は、平成16(2004)年の2356コースがピークとなっており、これとの比較では今年4月末時点では235コース、10・0%減少している。平成20(2008)年以降17年連続で減少しており、営業中ゴルフ場の縮小は続く見込みだ。
営業中ゴルフ場を都道府県別にみると千葉県が157コース(前年同期と同、以下同と省略)でトップ、以下、2位兵庫県150コース(1コース減)、3位北海道142コース(同)、4位栃木県118コース(1コース減)、5位茨城県113コース(同)、6位静岡県87コース(1コース減)、7位岐阜県86コース(同)などと続く。最少営業ゴルフ場数は島根県の7コース(1コース減)となっている。
営業中ゴルフ場数ピーク時と比べて増加したのは3コース増の千葉県だけで、一方減少数では北海道34コース、福島県25コース、栃木県21コース、減少率では福島県41・7%減、島根県36・4%減、鳥取県28・6%減等が目立った。
また、令和6年4月中旬調査段階における暫定閉鎖ゴルフ場数は全国で51コースとなり、前年より2コース増加している。
暫定閉鎖51コースの都道府県別内訳は、福島県の6コースが最多で、以下、北海道、栃木県、長野県各5コース、群馬県、兵庫県各4コース、千葉県、岡山県各3コースと続いた。東西別でみると、東日本32コース(4コース減)、西日本19コース(6コース増)と西日本が増えてきた。
この1年間の新規閉鎖は北海道、宮城、栃木、群馬、千葉、東京、長野、静岡、三重、奈良、大阪、兵庫、広島、島根、鹿児島と15都道府県で各1コースにのぼった。この他、今年4月から閉鎖となった下北スリーハンドレッドGC(青森)、サンレイクCC(栃木)、日本海GC郡家C(鳥取)などは営業終了から期間が短いこと等から暫定閉鎖中にカウントしていない。次号で一覧表を掲載するが、今年中に閉鎖ないし営業を一時停止するコースも計8コースを数える。その一方で、男子ツアープロが所属する光莉リゾート&GOLF(北海道)はプライベートで運営している模様から営業中に移した。一覧表のなかにもこうしたプライベート営業が少し出てきそうだ。
ところで暫定閉鎖中のなかで営業再開可能性があるのは極めて少なく、会員が破産を申立てて営業再開を模索しているところの太白CC(宮城)と伊豆スカイラインCC(静岡)も管財人は苦慮している状況。暫定閉鎖中のなかで半分弱の23コースが太陽光発電の可能性があり、奈良県では県知事が前知事時代に決めた防災拠点のための計画を太陽光発電計画に転換して揉めている。倶楽部解散を表明して転用や改造計画を表明するケースも増えており、転用や倶楽部解散時の業界ガイドラインが必要と言えそうだ。
なお、例年行っている全国建設中ゴルフ場調査は建設中ゴルフ場19カ所、認可済み未着工計画20カ所は動きがなかったことから、今回は報告を省略することとした。