2024.11.12
2024/11/12 5月家計調査、家計収入増も単価増でゴルフは頻度減少
総務省統計局がまとめた2024年5月の「家計調査」(家計収支編)によると、二人以上の世帯の消費支出は前年同月比で実質1・8%減少(2カ月振り減少、名目1・4%増加=4カ月連続増加)、勤労者世帯の実収入(二人以上の世帯)は前年同月比で実質3・0%増加(20カ月振り増加、名目6・4%増加=5カ月連続増加)と家計収入が1年8カ月振りに名目・実質とも増加となり、消費面では再び実質減少となったが名目での増加が続いた。
ゴルフ関係消費を二人以上世帯のデータでみると、5月はゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり14回で前年同月比12・5%減(3カ月連続減)、1世帯当たり支出平均は1036円で前年同月比0・7%増(3カ月振り増加)となった。一方ゴルフ用具の購入頻度は100世帯当たり1回で前年同月と同、1世帯当たりの支出平均は53円で前年同月比72・7%減少(3カ月振り減少)となった。
5月のプレー支出額を年代別にみると、主力の60代が2213円で前年同月比3・1%増(4カ月連続増)、70歳以上が1137円で6・6%増(2カ月振り増)と活発で、最近爆発的な消費額を記録する29歳以下が811円で543・7%増(2カ月振り増)、40代402円で6・6%増(2カ月振り増)、30代172円で68・6%増(2カ月連続増)と、5年代ともプラスであったが、50代は782円で18・5%減(6カ月連続減)と落ち込んだ結果、全体のプレー料金への支出は0・7%増にとどまった。
ゴルフ用具への支出の年代別では、60代の146円が最も多いが前年同月比では12・6%減で、30代46・2%減、70歳以上61・9%減、40代86・3%減、50代は93・7%減とほぼ半減、今年2月に1338円の爆発的な消費を記録した29歳以下は4月に続いて0円と消費行動が萎んだ。
ようやく家計収入もプラスになり消費面の回復が期待されるところだが、家計調査の1~5月累計を見る限り、プレー料金消費は頻度が16・4%減、消費額8・3%減、ゴルフ用具消費は頻度16・7%減、消費額5・9%減と、単価の上昇もあり、頻度が落ちてゴルフ消費への陰りが顕在化してきているようだ。