2024.12.07
2024/12/7 6月家計調査、若者年代や70歳以上のゴルフ消費が活発
総務省統計局がまとめた2024年6月の「家計調査」(家計収支編)によると、二人以上の世帯の消費支出は前年同月比で実質1・4%減少(2カ月連続減少、名目1・9%増加=5カ月連続増加)、勤労者世帯の実収入(二人以上の世帯)は前年同月比で実質3・1%増加(20カ月振り増加の後2カ月連続増、名目6・5%増加=6カ月連続増加)と家計収入が名目・実質とも連続増加となり、消費面では実質減少となったものの名目での増加が続いた。
ゴルフ関係消費を二人以上世帯のデータでみると、6月はゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり14回で前年同月と同(3カ月連続減後の同)、1世帯当たり支出平均は908円で前年同月比6・4%増(2カ月連続増)となった。一方ゴルフ用具の購入頻度は100世帯当たり1回で前年同月と同、1世帯当たりの支出平均は70円で前年同月比18・6%増(2カ月振り増)となった。
6月のプレー支出額を年代別にみると、主力の60代が1489円で前年同月比14・9%の減少(2カ月振り減)となった他は70歳以上1217円で24・7%増(2カ月連続増)、50代699円で3・2%増(7カ月振り増)、29歳以下508円で183・8%増(2カ月連続増)、40代340円で62・7%増(2カ月連続増)、30代252円で53・7%増(3カ月連続増)と好調だった。
ゴルフ用具への支出の年代別では、時々消費が活発となる30代が唯一3桁平均となる268円を消費し712・1%増(3カ月振り増)、以下60代は80円で11・1%減(5カ月連続減)、70歳以上44円で158・8%増(3カ月振り増)、50代は39円で70・2%減(2カ月連続減)、40代は36円で28・0%減(2カ月連続減)となり、29歳以下は4、5月に続いて0円と消費行動が萎んだままだ。
今年は天候要因もあり、ゴルフ場の入場者状況がやや振るわないことも影響して、家計調査の1~6月累計はプレー料金消費は頻度13・6%減、消費額5・9%減、ゴルフ用具消費は頻度14・3%減、消費額3・9%減と、単価の上昇もあり、頻度が落ちてゴルフ消費への陰りが見える。ただし若者年代や70歳以上はコロナの5類移行があっても他のスポーツ・レジャーに流れず、ゴルフへの消費が活発になっている。