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2024.12.29
2024/12/29 温泉観光地の草津CC(群馬)外国人労働者採用

東日本ゴルフ場支配人会連合会が8月20日に開いた環境管理委員会で、出席した群馬県の委員のクラブで外国人労働者を採用したことを触れた。
委員会で説明したのは草津CC(18ホール、群馬県吾妻郡草津町)の市川典克支配人。同委員会歴が長いが、外国人を雇用したと初めて披露した。

草津は有名な温泉観光地で人口5千人に対して外国人が500人になる勢いで増えているそうで、支配人は一昨年から外国人との共生の必要性を感じて外国人雇用に踏み切ったとしている。最初は人材会社を通して雇用し2名を雇い1名に月40万円の費用が掛かったが、支配人が海外生活の経験を生かして、直接交渉し雇用することで月に22~25万人と日本人並みの費用に抑えられた。支配人はバングラデシュ、ネパールと隣国を辿り求人活動を行い、今のところ2名を雇い、奥さんも呼んで4名となり、子供もできて瞬く間に5名に居住者が増えた。奥さんも働きたいと話しているそうだ。県内のゴルフ場で両親とも外国人は同CCが初のようだという。雇用したのはイスラム教徒のため豚肉を食べなかったり慣習の違いはあるが、仕事も熱心で言葉も現地語、日本語、英語と3カ国語を話すという。
同CCにはロッジがあり宿泊業の技人国の在留資格でビザが下り、雇用できたという。ゴルフ場の職種であるキャディに就くことはできないが、今のところバックヤード、レストランなど様々な場面で働いているという。

同委員会で説明を聞いていた他の支配人からは在留資格の取り方やコース管理でも働けるのかとの質問も相次ぎ、市川支配人はゴルフ場単体の業者ではまだ取得は難しいと話した。それでもコース課の仕事にも就けるよう友人が経営する海外のゴルフ場でトレーニングして日本に呼び寄せることも検討しているが、まだビザは下りていないという。同支配人は、今後も外国人雇用を増やしていく方針で、いずれレポートして説明したいと話した。
ゴルフ場は人手不足で困っているが、観光地で宿泊施設があったことが今回にも結びついたようだ。ちなみに草津CCは標高1050メートルに位置する高原コースで今がトップシーズン。また夏に大学ゴルフ部の合宿を受け入れている関係で、ゴルフ部OBが何人か就職することもあるとしており、長く継続していると採用面で良いことがあるものですねと話している。

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ゴルフ特信」第7125号より一部抜粋

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