2025.01.17
2025/1/17 令和5年度ゴルフ場排出水質調査、水産指針値は7件超過
環境省はゴルフ場で使用される農薬について、令和5年度に地方自治体等が実施したゴルフ場排出水等の水質調査の結果を取りまとめ、先ごろ公表した。
今回は47都道府県の1730カ所(前年度1904カ所)のゴルフ場を対象に延べ3万6244検体(3万4999検体)を調査した結果を集計した。ゴルフ場排出水の農薬濃度の指針値のうち、水濁指針値を超過した事例はなく平成15年以降ゼロが続いたが、水産指針値を超過した事例が7検体(前年は8検体)あったという。その7検体のなかで4検体はピロキサスルホンであった。また水産指針値の超過不明検体数もダイアジノン16検体、ピロキサスルホン13検体の順で多かった。
この結果を受け、環境省では都道府県に対して「排水口調査の結果、水産指針値を超過した事例が認められたことについて、指導指針に基づき、ゴルフ場関係者への農薬の使用に関する注意喚起を改めて実施するよう求めるとともに、複数の剤で分析の定量下限値が指針値を上回っており、指針値を超過しているかどうかが不明な事例が引き続き認められたことから、事例が認められた県に対して、定量下限値に留意して分析を行うよう改めて求めることとします」と前年度と同様の対応方針を表明している。