2025.04.10
2025/4/10 日本企業経営の海外ゴルフ場調査、既設49コースに
「日本企業経営の海外ゴルフ場」を調査した。
2024(令和6)年12月中旬段階の日本企業経営の海外ゴルフ場は、既設のみで49コースを数えた。また、日本国内で会員募集を実施しているのは、前回調査と同様、㈱横浜国際ゴルフ倶楽部関連のバンラカットC(18ホール、タイ・サムットプラカーン県)と、平川商事グループのホアカレイCC(同、ハワイ州オアフ島)の2コースとなっている。
日本企業経営の海外ゴルフ場は、1988(昭和63)年に調査を開始した当初は58コースだったが、平成に改元されるとバブル景気に乗って、90(平成2)年に150コース(既設115コース、建設中35コース)と2年前から3倍に増加、95(平成7年)には269コース(既設243コース、建設中26コース)まで達した。
その後はバブル崩壊の影響を受け、既設ゴルフ場、建設中ゴルフ場からの売却、撤退が本格化し、2014(平成26)年には既設が50コースを割った。
令和に改元されてからは、20(令和2)年に既設38コースと同調査開始以来最小を記録したものの、翌21(令和3)年に日本国内で9コースを経営しているエイチ・ジェイが米国で17ゴルフ場を取得していることがわかり26年振りの増加で52コースまで回復。22(令和4)年に売却・撤退で2コース減少したが、23年調査において1コース増え2年振りの増加となった。
今回調査では、新規判明のコースはなかったものの、グアムと中国で各1コース売却し、再び50コースを切っている。
グアムのG場は、不動産賃貸業のスターツコーポレーション㈱(東京都中央区)が、子会社がグアムで運営するスターツグアムゴルフリゾート(27ホール、グアム島デデド市)で、韓国企業に売却した。24年1月15日からは、新経営陣による運営がスタートしている。
スターツグアムGRを買収した新会社は、ゴールドウォーターコリア(韓国・ソウル、Chairman=Hyungsoo Kim)。同社は開発、投資、教育、レジャーなどのプロジェクトに投資するデベロッパーとして2020年に設立し、レジャーでは東南アジアと太平洋地域内を投資対象としている。
中国のゴルフ場は、天津市に所在する天津国際温泉GC(18ホール)。日中開発が自社開発し、日本がバブル景気に沸く1987(昭和62)年8月にオープンした。過去に会員募集を行い、30年以上にわたって経営してきたが、時期など不明ながら「現地企業に既に売却した」(日中開発)との回答があったため、カウントから外した。