経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の平成30年６月の速報を発表した。
　同月のゴルフ場（経済産業局所在の８都道府県のゴルフ場）の利用者数は92万5306人で、前年同月比２・２％の減少。売上高も92億73百万円で前年同月比１・１％の減少となった。利用者数は２カ月連続減、売上高も２カ月連続減少となっている。
　６月の内訳をみると、利用料金収入は平日で８・６％減、土・日祝日は11・３％増と、前年より土・日祝日が１日増えたため対照的な結果となった。曜日別での利用者数は、平日で会員９・９％減、非会員９・７％減、土・日祝日は会員７・５％増、非会員10・９％増となった。食堂・売店（直営）は２・８％減、キャディフィは４・４％減となっている。

　６月の18ホール換算（本紙集計、営業ホール数は前年同期比０・２％減）は、利用者数１・８％減、売上高０・５％減。客単価（１人当たり利用額）は１万22円となり、前年同月に比べ１・４％アップした。
　今年は１月が売上高５・１％減、利用者数５・３％減、２月が売上高２・０％減、利用者数２・８％減、３月が売上高２・４％減、利用者数は前年同月と同、１～３月では売上高２・０％減、利用者数３・４％減と低調にスタート。
　４月が売上高０・５％増、利用者数２・７％増とやっとプラスとなったが、５月が売上高４・３％減、利用者数５・７％減と再びマイナスとなっており、６月も売上高、利用者数ともマイナスとなったことで、４～６月は売上高１・９％減、利用者数２・１％減と低調な推移となっている。同調査は平成29年４月から一部数値に変更が出たとしており、増減率は経産省の発表を採用している。
　７月は豪雨や猛暑で動態統計にも影響が出るとみられ、今のところ天候の影響もあって市場回復が遅れている。
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※「ゴルフ特信」第６２６８号より抜粋