2018.09.18
2018/9/18 破格の弁済率70%、四街道ゴルフ倶楽部(千葉)再生決議
今年4月2日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した四街道ゴルフ倶楽部(18ホール、千葉県四街道市)を経営する四街道カントリー㈱(代表山崎昭久氏、本社=コース、資本金2000万円)は早くも9月12日に再生計画案の賛否を問う債権者集会が開かれる。
㈱アコーディア・ゴルフ(田代祐子代表取締役社長、東京都品川区)との間で再生支援のスポンサー契約を締結しているが、債権者への弁済条件は「債権額の70%弁済」という破格の弁済率となっており、過半数同意の再生法可決要件はクリアしそうだ。
申請代理人の中島広勝弁護士(星総合法律事務所、東京都中央区)他によると、退会会員を含む一般再生債権者には30%カット後の70%を弁済、継続会員は弁済金相当の70%を新預託金(10年据置き)としてプレー権を維持する。会員からの退会申出は11月中旬(再生計画の認可決定確定時期により変更となる場合あり)以降、一定期間受け付けるという。
四街道カントリー㈱の負債額は民事再生申立時に、債権者2760名に対し29億3047万円だった。ゴルフ場施設の改修にも資金を投入する予定で、㈱アコーディア・ゴルフは推定20億円以上の支援金を投入することになる。
四街道GCは、18ホール、パー70(高麗1グリーン、全長5816ヤード)で東関東道・四街道ICから4キロ、京葉道路・貝塚ICから約5キロに位置し、東京駅・品川駅周辺から車で1時間以内、さらに電車ではJR四街道駅から無料送迎バスで約10分(約2キロ)と〝非常にアクセスに優れたゴルフ場〟とアコーディアが評価。近隣でゴルフ練習場を複数運営しており、各施設の相互利用が促進される見込みとしていた。
ちなみに、アコーディアグループでは27年9月にスカイウェイCC(18ホール、千葉県成田市)のスポンサー型再生計画で「債権額から10万円を控除した額の50%+10万円」(例えば額面200万円の場合は105万円)の弁済を提示し、会員の6割以上の賛成を取り付け、会員主導の再建案を退けたこともあった。