一季出版株式会社

2019.03.04
2019/3/4 H29年度ゴルフ練習場利用者数、8年振りに増加示す

ゴルフ練習場業界の専門紙「月刊ゴルフレインジ」(東京都渋谷区)を発行するケージーアール出版の関係会社である㈱ゴルフ経営研究所は、平成29年度(29年4月~30年3月)の全国ゴルフ練習場施設数と延べ利用者数を集計し、このほど発表した。

それによると延べ利用者数は8年振りに増加に転じ、1施設当たりの利用者数は4年連続で増加した。29年度の施設数は3126施設で、前年度比29施設減、率では0・9%減(前年度1・7%減)となっている。新設が32施設(18施設)と増加し、閉鎖は61施設(74施設)で差し引き29施設の減少だった。施設数はピーク時の平成4年度の5420施設と比較すると3004施設減(率で42・3%減)となる。これで施設数は平成5年度から25年連続の減少となった。

延べ利用者数は8755万2千人で、前年度比7万4千人増(前年度122万1千人減)、率で0・1%増(1・4%減)となった。利用者数はピーク時の平成3年度の1億5329万8千人と比較すると6574万6千人減(42・9%減)となっている。1施設当たりの利用者数は2万8008人で、前年度比384人増、率では1・4%増となった。4年連続の増加で、利用者数が増加した上に施設数が減少したため1施設当たりの利用者数増加が続いている。

同研究所では、「28年度が熊本や鳥取の地震などで回復が遅れ、29年度も前年度は低迷したが後半持ち直した」と報告。30年度は地震や豪雨などの影響で2~3%の減少が見込まれるという。また施設は土地の有効活用から大型施設の跡地転用が目立った一方で、RIZAPやステップゴルフなど新設のインドア施設が加速度的に増えていると報告している。主な閉鎖施設や都道府県別の状況、詳しい分析は「月刊ゴルフレインジ」2月号(1月25日発行)に掲載されている。

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※「ゴルフ特信」第6330号より一部抜粋

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