一季出版株式会社

2019.04.27
2019/4/27 首都圏10県平成30年非課税者、神奈川で率が年間3割突破

首都圏のゴルフ場利用税の非課税者数(18歳未満、70歳以上等)は、東京都を除く10県863施設(ゴルフ場、前年比3施設減)で753万8335人にのぼり、前年の724万8876人に比べて28万9459人の増加、率にして3・99%の増加となった。

県別では、新潟県が前年に比べ9・38%増(29年は前年比5・65%増)となったのをはじめ、以下、長野県9・29%増(0・95%増)、山梨県6・31%増(9・19%増)、茨城県5・87%増(9・20%増)、群馬県5・36%増(6・72%増)、栃木県3・80%増(11・39%増)、千葉県3・27%増(7・73%増)、静岡県3・10%増(5・81%増)、埼玉県2・21%増(8・50%増)、神奈川県0・16%増(6・92%増)と続いた。29年に続き10県すべてで前年を上回っており、新潟、長野両県は29年よりも高い伸びを示している。

月別では、雪の影響を受けた1月(前年比11・49%減)2月(1・48%減)と、豪雨や猛暑、台風に見舞われた7月(3・45%減)、8月(1・48%減)、9月(8・82%減)の計5カ月で落ち込んだ。残る7カ月では前年を上回り、特に10月は36・04%増となり低迷した7~9月の反動によって30年の中で最も大きな伸びをみせた。10月以外の増加した月でも、6月(0・84%増)を除いては4%以上の増加と堅調だった。

一方、延べ入場者に占める非課税者の比率(非課税者率)は10県トータルで前年比1・34ポイント(以下P)上昇の21・58%となった。

県別では、人数で微増だった神奈川県が前年比0・76P上昇の30・64%と最も高く、年間の非課税者率3割を突破した。神奈川県に続いては比率がやや下がって長野県の25・38%(1・75P上昇)となり、以下、埼玉県23・31%(1・22P上昇)、静岡県22・58%(1・38P上昇)、群馬県22・87%(1・79P上昇)、山梨県20・26%(1・43P上昇)、栃木県19・66%(1・50P上昇)、茨城県19・75%(1・61P上昇)、新潟県19・19%(1・97P上昇)、千葉県19・07%(0・94P上昇)と続いた。新潟県は29年まで10県で最も低い非課税者率だったが、30年12月の非課税者数が暖冬のため前年より2760人、143・90%増加したこともあり、千葉県の非課税者率を抜いた。

ゴルフ場非課税者は、平成15年4月のゴルフ場利用税非課税適用施行以来、その数を伸ばし続けている。〝団塊の世代〟が順次非課税者となっていることから、非課税者の人数がしばらくは増すとみられる。

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※「ゴルフ特信」第6354号より一部抜粋

 

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