2019.08.19
2019/8/19 東京五輪開幕まで1年、霞ケ関カンツリー倶楽部(埼玉)は半年閉鎖
公益財団法人・東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)は、東京五輪開幕まで1年の7月24日に東京国際フォーラムにおいて1年前セレモニーを開いた。また警視庁はオリンピック・パラリンピック大会本番並みの目標(首都高速道路の交通量最大30パーセント減)をかかげ、24日などで首都高の交通規制テストを実施した。
交通規制テストでは一時首都高の30カ所以上の入口が閉鎖されたが、ほぼ流れはスムーズだったとの報道もあった。大会組織委員会などは、混雑緩和のため、自宅や共有オフィスで働く「テレワーク」や時差出勤を呼び掛けているという。また五輪本番では首都高の料金を時間帯で変動させる「ロードプライシング」を採用する方向としている。
オリンピック・パラリンピック期間中は、会場近くで相当な混雑、規制が見込まれるだけにゴルファーの動きにも影響を与えそうだ。
特に会場は特別な営業体制となる。新国立競技場の近くにある神宮第二球場を利用して営業している明治神宮外苑ゴルフ練習場(東京都新宿区、東練習場、西練習場)は、五輪関係に施設を貸与するため年内で一旦営業を終了する。再開日は五輪終了後に決まり次第案内するという。
男女のゴルフ競技の会場となる霞ケ関カンツリー倶楽部(36ホール、埼玉県川越市)は五輪準備のため来年半年程度一般営業を休止する。今のところ五輪会場となる東コースが来年4月から10月頃まで、西コースが来年5月から9月ごろまで休業する方針という。男子ゴルフ競技は7月30日から8月2日まで、女子ゴルフ競技は8月5日から8日まで、競技時間はともに午前7時30分から午後4時(決勝日)まで。収容人数は2万5000人。大会時のアクセスはJR川越線・笠幡駅から徒歩約15分、西武新宿線・狭山市駅、西武池袋線・稲荷山公園駅、東武東上線とJR川越線・川越駅からシャトルバス運行予定となっている。
観戦チケットは6月に五輪全体の抽選販売があったが、この落選者を対象にこの8月に追加抽選販売が行われる見込み。秋以降にも販売が予定されている。
ところで、東京五輪を目的として訪日外国人のインバウンド需要が高まるのが必至だが、東日本ゴルフ場支配人会で話題となったアメニティ不足がゴルフ業界でも懸念されている。大手の資生堂が昨年12月からシャンプーなどの業務用アメニティグッズから撤退したことによるもので、ホテル業界などでは特に深刻という。
また五輪を機に世界のゴルフ関係者が来日し、日本のゴルフ場も注目されるところで、インバウンド需要も相まって海外ゴルフ場との提携が増加している。加えて、霞ケ関CCに限らず、廣野GC(18ホール、兵庫県)など日本を代表するコースの改造も多く行われており、世界のランキングにどう反映されるのかを注目している専門家も多いようだ。