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2019.10.31
2019/10/31 台風、停電被害の千葉県、前例のない被害だったと

東日本ゴルフ場支配人会連合会の労働安全衛生委員会(岡本豊委員長)が9月30日に都内で開かれた。

同委員長は千葉県支配人会の会長でもあり自身(千葉夷隅GC総支配人、同GCは15日に営業再開)が経験した中でも、台風15号は予想以上に被害をもたらしたという。9月9日に台風上陸後も3日間暑い日が続き、停電もあって寝られず、ゴルフ場作業員は疲れの中で作業したので2次災害が起きやすい状況だったと報告。こういう緊急事態の時は無理をせず、社員を休ませる必要があると話した。

また同県内のゴルフ場は9月18日の時点で50コースがオープンできず、その後の連休で営業再開が増えたが、下旬時点でも10数コースが営業再開の日程が決まらなかった。千本以上倒木したゴルフ場もあったという。一方で、停電が長く続いたなか、10数コースが地元住民にお風呂を提供、1日600人を1週間位、続けられたゴルフ場もあり、地域住民に喜ばれたという。今回の経験で地域貢献、社会貢献も大事なことだと報告した。
その後、各県の委員が台風で被災した方々に対してお見舞いの言葉を話し、令和元年度上半期の労災事故発生件数を報告した。東日本地区の労災件数は1期が91件(前年同期比5件減)でうち3日以上の休業が28件、2期が137件(9件減)で3日以上が52件(3件減)となり、前年よりは若干減少したが、転倒や転落事故が相変わらず多かったという。死亡事故は上半期で2件起きたとしている。

なお、停電、断水、通信網遮断でオープン日未定だったコスモクラシックC(南房総市)が26日、鹿野山GC(君津市)も電気・電話が復旧し28日から営業再開したことをfacebookで報告しており、連絡不能だったゴルフ場もかなり少なくなったようだ。

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※「ゴルフ特信」第6425号より一部抜粋

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