一季出版株式会社

2019.11.05
2019/11/5 3大都市圏の募集平均は232コースで142・7万円

3大都市圏の会員募集状況がまとまった。
都市圏ごとの募集中コース数は、首都圏が北部71コース、南部・西部70コースの計141コース、中部32コース、関西70コースで、トータル243コースとなり、昨年調査を20コース下回っている。
正会員ベースでの募集中コース数及び平均募集金額は、首都圏が北部68コース(前年比7・9%増)で88・4万円(7・2%増)、南部・西部が64コース(5・9%減)で234・5万円(1・6%減)となり首都圏全体では132コース(0・8%増)で159・2万円(2・5%減)、中部が31コース(11・4%減)で95・2万円(17・9%減)、関西が69コース(6・8%減)で132・3万円(16・7%増)となった。3大都市圏全体では、232コース(3・3%減)で142・7万円(4・1%増)となり、コース数は減少したものの平均募集金額が昨年を上回った。

正会員ベースの種別平均をみると、預託金制が59コース(前年68コース)で平均金額325・7万円(306・1万円)、プレー会員権が158コース(159コース)で60・7万円(53・7万円)、終身、譲渡不可等が11コース(10コース)で309・5万円(329・6万円)、株主会員が4コース(3コース)で223・7万円(130・3万円)だった。会員権別の募集比率は預託金制25・4%(28・3%)、プレー会員権68・1%(66・3%)、終身、譲渡不可等4・7%(4・2%)、株主会員1・7%(1・3%)。プレー会員権募集は、5年前からの推移をみると27年131コース、28年141コース、29年162コース、30年159コースとなり、29年以降漸減傾向となっている。
とはいえプレー会員権募集は全体の7割弱を占め、募集の主流。ゴルフ場運営大手であるアコーディア・ゴルフ−NXグループとPGMの2グループのゴルフ場のほとんどがプレー会員権となっていることも、主流の一因となっている。今回調査の両グループのプレー会員権募集コース数をみると、アコーディアが42コース、PGMが59コース(共通のSGMクラブ、預託金制の美浦GCは除く)となり、募集コース全体(232コース)の半数弱(43・1%)を占めている。

一方、今年に入ってから募集を開始したゴルフ場は32コース(平成30年は25コース)、平均募集金額は190万円(84・6万円)とコース数、平均募集金額とも増えた。特に令和に入ってからの募集はきみさらずGL(千葉)308万円、ユニマットグループ3コース(東京バーディC、千葉バーディC、中軽井沢CC)各936・5万円、ABCGC(兵庫)623・3万円、六甲国際GC(同)492万円と、募集環境が冷え込んでいるといわれる中にあって高額となっている。

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※「ゴルフ特信」第6425号より一部抜粋

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