2019.12.27
2019/12/27 10月の訪日外客数、韓国の65・5%減が響き5・5%減
今年10月の訪日客数は、韓国からがさらに減少し、台風の影響もあつて前年同月比で5・5%の比較的大きな減少となったことがわかった。
日本政府観光局の推計値による、今年10月の訪日外客数は249万6600人で前年同月から約14万人、5・5%の減少となった。7月から大幅減少が続いている韓国が19万7300人で37万3876人、65・5%も減少、9月の58・1%減より高くなり、この下げ幅は東日本大震災直後の2011年4月以来の水準だったという。また20万人を割り込むのは、セウォル号沈没で渡航の自粛ムードが韓国に広がった2015年5月以来4年5カ月ぶりとなっている。その他では中国が73万600人で2・1%増、台湾が41万3700人で9・0%増、香港が18万600人で6・6%増、米国が15万3400人で6・5%増、加えてタイが14万5300人で23・2%増、フィリピン36・7%増など、マレーシア、ベトナム、インドネシアが軒並み高い増加率を示している。
10月に最も高い伸び率を見せたのはラグビーW杯効果があった英国で、85・6%増の6万8400人だった。
10月は韓国の大幅減と台風の影響から考えるとラグビーW杯効果もあり、健闘したと受け取る向きもある。ただし1~10月の累計は、前年同期比3・1%増の2691万人で、2020年に政府が目指す年間4000万人を達成するには韓国からの訪問客が戻る必要を指摘する報道もある。1~10月の累計で前年比減だったのは8・1%減、113万7573人減で513万1600人となった韓国だけで、13・5%増で813万人の中国を筆頭にその他は前年を上回った。
依然、政府間で日韓関係の進展はないが、石川県の小松空港では日韓関係の悪化で運休していたソウル便を11月17日から50日ぶりに再開し、予約も好調との報道があった。