2020.03.17
2020/3/17 リソル第3四半期、売上高0・3%減も純利益大幅増
リソルホールディングス㈱(平田秀明代表取締役会長兼CEO、東京都新宿区)は先ごろ、2020年3月期第3四半期(4~12月)の決算短信(連結)を発表した。
同期間の売上高は前年同期比0・3%減の163億49百万円で、営業利益は21・8%増の10億85百万円、経常利益は28・1%増の10億54百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は217・4%増の4億86百万円の利益と、若干減収も増益となり、減収減益だった第2四半期からは大幅改善した。
同期間のセグメント別の経営成績は、ゴルフ場運営事業が売上高11・6%減の38億07百万円で、利益は33・2%減の2億30百万円と第2四半期と横ばい状況、ホテル運営事業が売上高18・9%増の84億01百万円で、利益は4・0%増の11億81百万円、CCRCが売上高16・8%減の18億01百万円で1億18百万円の損失、福利厚生事業が5・9%減の10億19百万円で2億84百万円の損失、再生エネルギー事業が16・3%減の12億85百万円で、利益は97・0%増の10億25百万円の利益と大幅利益に転換、不動産関連事業が85・3%減の34百万円等となった。セグメント別で利益に貢献したのはホテル事業、再生エネルギー事業、ゴルフ場運営事業の順だった。
経営成績に関する説明では、ホテルを中心とした新規施設の開業による収益拡大を進めるとともに、新たな収益基盤の構築に向け、福島太陽光発電の稼働に向けた準備や「リソル生命の森」の上級化を目指した大規模リニューアル工事に取り組んだとしている。
ホテル運営事業では前年4月にホテルリソル秋葉原など3つのホテル、7月にペット&スパホテル伊豆ワンの運営を開始、宿泊の多様化への対応として、新形態のキャビン型宿泊施設「リソルポシュテル東京浅草」(今年1月オープン)、さらに6月に「ホテルリソル上野」、7月に「ホテルリソルトリニティ大阪」のオープンを予定している。
ゴルフ運営事業では、特に近年では宿泊施設を併設したゴルフリゾートのニーズが高まってきているとして、ゴルフリゾートに注力していくこと等によりゴルフ運営事業の再構築を図っていく方針という。
CCRC事業では、「リソル生命の森」の顧客満足度向上と収益拡大を目指し、宿泊施設や健康スポーツ施設の改修、グランピングエリア・天然温泉スパの新設など、リニューアルオープンに向けた大規模リニューアル工事を進めているとした。また前年には千葉県南部地震(5月25日)、台風19号による被害等で特別損失の計上があったが、リソル生命の森は今年4月に「Sport & Do Resortリソルの森」としてリニューアルオープンするとしている。
その他、再生エネルギー事業では、福島県における約37メガワットの太陽光発電事業(売電単価36円及び32円)の開発工事を終え、東北電力との系統連携を完了し、今年1月からの売電開始に向けた準備を整えたとした。また、リソル生命の森内において進めている地産地消エネルギー事業や1・5メガワット太陽光発電事業の工事を進めたという。
投資再生ビジネスでは、旧ゴルフ場の再生に係る太陽光関連の販売用不動産の売却を行うとともに、運営施設のバリューアップ型投資再生ビジネスを推進したとしている。
なお通期予想は売上高215億円(前期比2・6%増)、営業利益10億円、親会社株主に帰属する当期純利益14億50百万円(1・8%増)を据え置いている。