一季出版株式会社

2020.07.12
2020/7/12 ㈱平和2020年3月期業績、減収減益に

パチンコ等の遊技機器メーカーで、ゴルフ事業のパシフィックゴルフマネージメント㈱(PGM、田中耕太郎社長、東京都台東区)を完全子会社としている㈱平和(嶺井勝也社長、東京都台東区)は先ごろ、2020年3月期(4~3月)の連結業績を発表した。
同期の売上高は1445億73百万円(前年同期比0・3%減)で、営業利益235億51百万円(15・9%減)、経常利益232億78百万円(15・2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益158億72百万円(2・9%減)と減収減益だった。
同期のセグメント別情報では、遊技機事業が売上高616億58百万円(前年同期比1・2%減)で利益174億50百万円(16・1%減)、ゴルフ事業が売上高829億14百万円(0・4%増)で利益92億86百万円(12・4%減)となった。

業績説明によると、遊技機事業において売上高はパチンコ機の販売台数が減ったが、パチスロ機の販売台数が増えて減収、営業利益はパチンコ機の販売台数減と研究開発費の増加によって減益となったという。ゴルフ事業に関しては第2四半期に発生した自然災害による影響はあったものの新規取得ゴルフ場が貢献し売上高微増と増収、利益面ではハードウェアの入替に伴うその他費用の増加等で減益になったとしている。

ゴルフ事業のトピックスとしては、PGM富岡CCノースコース(27H、群馬)と御殿場東名GC(18H、静岡)の2ゴルフ場(18H換算で3コース)を取得。1年間の来場者数は815・4万人(前期比2・4%増)、顧客単価は9057円(同1・7%減)としている。来場者数は前期に取得したゴルフ場が貢献し増加、顧客単価はグリーンフィが前期と同水準を維持するもののプロショップ、F&Bが低下しているという。
一方、2020年3月期計画では、売上高で7・4%増の1445億73百万円(遊技機事業1・2%減の616億58万円、ゴルフ事業0・4%増の829億14百万円)を見込み、営業利益で15・9%減の235億51百万円(遊技機事業16・1%減の174億50百万円、ゴルフ事業12・4%減の92億86百万円)、経常利益で15・2%減の232億78百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で2・9%減の158億72百万円を予定している。

今後の見通しでは、ゴルフ事業においては新型コロナウイルス感染拡大防止策の一環である外出自粛要請に伴うレジャー活動の自粛が、事業活動にどの程度影響するか見通すことが極めて難しい状況。このことから、2021年3月期の連結業績予想については、現段階で合理的な算出が困難であるため未定とし、合理的な予想の開示が可能となった時点で速やかに公表するとしている。

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※「ゴルフ特信」第6514号より一部抜粋

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