2020.12.13
2020/12/13 3大都市圏の募集平均は228コースで139・1万円
3大都市圏の会員募集状況がまとまった。
都市圏ごとの募集中コース数は、首都圏が北部(茨城、栃木、群馬、埼玉)68コース、南部・西部(千葉、東京、神奈川、新潟、長野、山梨、静岡)65コースの計133コース、中部圏(愛知、岐阜、石川、三重)35コース、関西圏(滋賀、京都、奈良、和歌山、大阪、兵庫、岡山)69コースで、トータル237コースとなった。
正会員ベースでの募集中コース数及び平均募集金額は、首都圏が北部64コース(前年比5・9%減)で81万円(8・4%減)、南部・西部が62コース(3・1%減)で238・1万円(2・4%増)となり首都圏全体では126コース(4・5%減)で158・4万円(0・5%減)、中部圏が34コース(9・7%増)で93・3万円(2・0%減)、関西圏が68コース(1・4%減)で126・4万円(4・5%減)となった。3大都市圏全体では、228コース(1・7%減)で139・1万円(2・5%減)となり、コース数、平均募集金額とも昨年を下回っている。
正会員ベースの種別平均をみると、預託金制が57コース(前年59コース)で平均募集金額329・2万円(325・7万円)、プレー会員権が155コース(158コース)で59万円(60・7万円)、終身、譲渡不可等が12コース(11コース)で284万円(309・5万円)、株主会員が4コース(4コース)で139万円(223・7万円)だった。種別の募集比率は預託金制25%(25・4%)、プレー会員権68%(68・1%)、終身、譲渡不可等5・2%(4・7%)、株主会員1・7%(1・7%)。プレー会員権募集は、5年前からの件数推移をみると2016年141コース、2017年162コース、2018年159コース、2019年155コースと、2017年をピークに以降漸減傾向にある。
とはいえプレー会員権募集は全体の7割弱を占めている。ゴルフ場運営大手であるアコーディア・ネクストゴルフ(ANX)グループとPGMの2グループのゴルフ場のほとんどがプレー会員権となっていることも、会員募集の主流の一因といえる。今回調査の両グループのプレー会員権募集コース数をみると、ANXが42コース、PGMが59コース(共通のSGMクラブ、預託金制の美浦GCは除く)となり、プレー会員権募集全体(155コース)の6割強にのぼっている。
一方、今年に入ってから募集を開始したゴルフ場は25コース(2019年は32コース)、平均募集金額は67・1万円(190万円)とコース数、平均募集金額とも少なかった。PGM総成GC(千葉)の220万円(プレー会員権)を筆頭に、名四CC(三重)199万円(預託金制)、ザ・GC竜ケ崎(茨城)165万円(同)、真名CC(千葉)126・5万円(同)、セゴビアGCインチヨダ(茨城)及びプレステージCC(栃木)110万円(同)の計6コースで100万円を超える募集を実施しているが、その一方で50万円以下のリーズナブルな募集が14コースあって平均募集金額を引き下げている。
なお、今年は、新型コロナウイルス感染拡大がゴルフ場運営に大きなダメージを与えているが、会員募集への影響はコロナ自粛で視察プレーが出来ないだけに入会者の数も鈍ったようだが、おおむね「特段の影響はない」と答えるゴルフ場が多かった。