2021.01.20
2021/1/20 景気ウォッチャー10月、GoToの好影響出始める
内閣府の『景気ウォッチャー調査』の令和2年10月調査が、10日に公表された。ゴルフ場は、今年に入って新型コロナの影響から現状判断、先行き判断とも一時はIDがひと桁に落ち込んだが、10月は平成30年2月以来32カ月ぶりに現状、先行きともID60超を記録している。
同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は6地域(9月6地域)計9人(8人)で、最高評価の〝良くなっている〟は1人(1人)、〝やや良くなっている〟は5人(3人)、〝変わらない〟は2人(3人)、〝やや悪くなっている〟は0人(0人)、〝悪くなっている〟は1人(1人)という結果だった。独自にDIを算出すると10月は63・9となり、前月の59・4から4・5ポイント(以下、P)上昇している。
10月は、天候に恵まれこともあり来場者が好調な模様で、甲信越地域より西では〝良くなっている〟か〝やや良くなっている〟と判断している。「GoToトラベルにより多少県外客が動き始めている」(中国地域、営業担当、やや良くなっている)、「企業コンペやGoToキャンペーンを使って来場する県外客が徐々に増えている」(九州地域、従業員、やや良くなっている)とGoToトラベルの好影響が及んできだしてもいる。その一方で、「企業等の大口コンペは復活していない」(北関東地域、総務担当、変わらない)、「会員制ゴルフ場では(中略)ビジターは少ない状況のため、設備産業という特性ゆえに、収益性の低い状態が継続している」(南関東地域、経理担当、変わらない)、「レストラン等の客単価はなかなか戻らないのが現状である」(東海地域、支配人、やや良くなっている)と売上面では依然として厳しいようだ。
一方、『先行き判断』は6地域(9月6地域)計10人(10人)が回答した。〝良くなる〟は2人(1人)、〝やや良くなる〟は4人(1人)、〝変わらない〟は2人(3人)、〝やや悪くなる〟は0人(2人)、〝悪くなる〟は2人(3人)。この結果、先行きDIは60・0で前月の37・5より22・5P下落している。
「GoToキャンペーンを使って来場される県外客は、今後更に増えることが予想される」(九州地域、従業員、良くなる)、「GoTo Travelキャンペーン開始から人の動きが、以前と同じような動きに戻っている」(九州地域、営業、良くなる)と、九州地域ではGoToキャンペーンが来場者回復につながっているとした。
なお、業種全般の10月のDI(原数値)は、現状判断が53・6で前月比4・9P上昇、先行き判断が48・4で前月比1・3Pの上昇となっている。