2021.02.13
2021/2/13 PGMがシルクカントリー倶楽部(群馬)を3月1日に譲渡へ
パシフィックゴルフマネージメント㈱(田中耕太郎代表取締役社長、東京都台東区東上野、PGM)は、12月16日に連結子会社のPGMプロパティーズ㈱(代表者・本社同)が保有する「シルクカントリー倶楽部」(18ホール、群馬県富岡市)を、新設分割により設立するシルクゴルフ㈱に承継後、その新設会社の全株式を2021年3月1日付けでロックフィールドゴルフリゾート㈱(大島均代表取締役社長、大阪市北区梅田)へ、譲渡予定と発表した。株式売買に関する基本合意契約を12月16日付けで締結した。
この株式譲渡に伴い、同倶楽部は来年3月1日からPGMオンライン予約サービス、P-CAP、Tポイントプログラム、PGMスマートチェックインサービス、㈱平和が発行する株主優待券の利用ができなくなるとしている。
㈱平和では子会社のPGMの今回の事業譲渡報告を載せたが、譲渡金額等の直接の開示はしなかった。ただし、PGMが12月1日に4ゴルフ場を取得しており、12月10日に発表した中間報告の中で、「ゴルフ事業におきましては事業拡大及び収益向上のため4ゴルフ場を取得。またポートフォリオの見直しと入替を随時検討し、持続的な企業価値の向上を目指して参ります」と〝入替〟も示唆していた。
一方、ロックフィールドゴルフリゾート㈱も12月16日にホームページで「関東圏に進出。7番目のゴルフ場としてオープン」と情報開示した。同社は千羽平GC(27H、富山)、養老CC(18H、岐阜)、有馬富士CC(18H、兵庫)、アイランドGガーデン宇部(旧・常盤ロイヤルCC、18H、山口)、岩見沢雉ケ森CC(18H、北海道)と、運営受託の紀の国CC(18H、和歌山)含め6コースを運営している。
同社は、2018年4月にビープラス・ホールディングス㈱を親会社に迎え、従来の㈱アイランドゴルフから今年4月に現商号に変更。コースの地域特性に応じたマネジメントにより、「新しいゴルフの楽しみ」を提案することをビジョンにゴルフ場運営だけでなくオーナーチェンジサポートや運営コンサルティング、M&Aアドバイザー業務を推進。ゴルフ場事業は積雪クローズが長いゴルフ場もすべて黒字化したという。キャッチフレーズは〝アベレージゴルファーには「手軽さ」をアスリートゴルファーには「手応え」を〟。これまでの6コースで行ってきた質の高いコースに加え、1人乗用ゴルフカートの導入やビギナーにも楽しめるクラブハウス内ショップの提案などを行い、新たな顧客の開拓・創造を邁進していくとしている。
シルクCCは年間5万人の入場者がある優良パブリックだけに、今回の取得により、東日本における事業展開の切り札として位置付け、今後も着実に事業拡大を目指すという。
ちなみに1人乗用電動ゴルフカートは「PONY FOR1」といい、アイランドゴルフガーデン宇部(18ホール、山口県宇部市)で12台を試験稼働中。FW乗り入れも可で、密集・密接が避けられると好評で1台1500円で貸し出し、キャンセル待ちが出るほど人気という。海外のメーカーが対応でき次第、台数や導入先を広げたいとしている。