一季出版株式会社

2021.04.08
2021/4/8 ㈱平和の第3四半期業績、ゴルフ場来場者数が回復傾向

パチンコ等の遊技機器メーカーで、ゴルフ事業のパシフィックゴルフマネージメント㈱(PGM、田中耕太郎社長、東京都台東区)を完全子会社としている㈱平和(嶺井勝也社長、同)は9日、2021年3月期第3四半期(2020年4月1日~12月31日)の連結業績を発表した。
同期の売上高が761億09百万円(前年同期比33・4%減)で、営業利益が18億53百万円(91・9%減)、経常利益が23億88百万円(89・4%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失が25億28百万円となり、減収減益だった。

同期のセグメント別情報をみると、遊技機事業はパチンコホールの稼働状況が未だコロナ禍以前の水準までは回復しておらず、加えて2020年5月20日施行の法律の一部規則改正により、旧規則機の経過措置期間が1年延長されたことで、新規則機の購入を控える動きが顕著となった。販売台数の減少により売上高182億63百万円(前年同期比61・6%減)、営業損失39億99百万円(同営業利益140億75百万円)となった。
ゴルフ事業については、「商品価値の向上」、「経営イノベーションの具現化」及び「M&Aの継続」を基本方針とし、各施策を推進した。新規のM&Aでは2020年10月に4ゴルフ場(石岡GC、南市原GC、武蔵GC、きみさらずGL)を取得する株式譲渡契約を締結し同年12月から運営を開始している。売上高及び利益面では、数年続いた大きな台風被害が今期発生しなかったことや第2、3四半期における来場者の大幅回復があったものの、第1四半期での業績の落込みを補うまでには至らなかった。また、ゴルフプレーヤーの行動変容に伴うコンペ減少等で顧客単価が低下したことから、売上高は578億45百万円で前年同期比13・4%減、営業利益は78億64百万円で29・5%減となったとしている。

なお、2021年3月期通期連結業績予想は9日、前回発表予想(昨年8月21日)から減少する見通しとなったため、売上高1064億円(前回発表予想1248億円)、営業利益33億円(69億円)、経常利益38億円(63億円)にそれぞれ下方修正した。ゴルフ事業は、新型コロナの影響で大きく落ち込んでいた来場者が第2四半期以降回復傾向にあり、第3四半期には好天に恵まれたことから、1月の寒波や土日祝の悪天候の影響はあったものの、売上高及び利益が当初計画を上回る見込み。もっとも、遊技機事業では遊技機販売台数減少を主要因として売上高及び各利益が減少する見通しとなることから、下方修正するとしている。

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※「ゴルフ特信」第6620号より一部抜粋

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