2021.05.04
2021/5/4 1月動態統計、練習場売上高7カ月連続増加示す
経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の令和3年1月の速報を発表した。
同月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)の利用者数は47万7557人で、前年同月比2・0%の減少。売上高は43億49百万円で前年同月比7・5%の減少となった。利用者数は昨年9月以降4カ月振りの減少、売上高は2カ月振りの減少だった。
1月の内訳をみると、利用料金収入は平日が1・5%の減少、土・日祝日が12・2%の減少となった。曜日別での利用者数は、平日で会員0・4%減、非会員3・9%増、土・日祝日は会員3・3%増、非会員15・1%減となった。前年より土・日祝日の日数が2日増えているが、コロナ禍だからか会員と非会員の行動が曜日によって大きく異なった。食堂・売店(直営)収入は11・7%減、キャディフィは4・5%減となっている。
1月の18ホール換算(営業ホール数は前年同期比0・5%減)は、利用者数1・4%減、売上高7・0%減。客単価(1人当たり利用額)は9107円で、前年同月に比べ5・7%のダウンとなっている。
一方、ゴルフ練習場の1月は利用者数が土・日祝日に前年同月比11・9%増加したが、トータルでは7・1%の増加、売上高も9・1%の増加となった。利用者数、売上高とも昨年7月以降7カ月連続の増加ではあるが、4カ月連続の2桁増加は逃した。
対個人サービスでは遊園地・テーマパークが2度目の緊急事態宣言で1月は70・0%減(12月は50・6%減)まで落ち込み、パチンコホール26・2%減、ボウリング場44・4%減をみても、ゴルフ練習場の好調さが際立っている。対個人サービスのうちゴルフ場も含んだ趣味・娯楽関連5種目、教養・生活関連の5業種を含んだ10種目でも増加はゴルフ練習場だけ、対事業所サービス業の10業種を含めたサービス産業動態統計対象の20業種でも1月の売上高増加率はゴルフ練習場がトップに立った。