一季出版株式会社

2021.11.01
2021/11/1 ゴルフ参加率・人口、70代男性と若者の構成比が増加

「レジャー白書2021」(公益財団法人・日本生産性本部の余暇創研)が10月4日に発行された。その冊子でゴルフ(コース)やゴルフ(練習場)での男女年代別参加率や構成比が明らかになった。

コース参加率で最も高いのは、男性(男性全体の参加率は1・2P減の8・6%)70代の19・1%で前年より2・3ポイント増加、60代は4・1P減の11・3%、50代はさらに5・0P減の7・6%と大きく下がった。20代も1・9P減の2・5%となったが、40代は0・5P増の6・6%、30代は0・6P増の5・7%、10代は2・1P増の2・1%となった。
また男性はゴルフ練習場でも70代の15・9%(0・2P減)、60代10・5%(2・6P減)、50代6・1%(4・8P減)など高齢者は減少となったが、40代7・5%(2・3P増)、30代7・0%(1・1P増)、20代4・0%(1・1P増)、10代4・2%(3・2P増)と若い世代ほど活性化した。
一方女性は、コース参加率では70代が3・8%(1・1P減)、60代2・7%(0・2P減)、50代1・1%(0・3P減)と伸びなかったが40代1・1%(0・1P増)、30代1・3%(0・1P増)で前年を上回り、20代2・6%(2・6P増)、10代1・1%(1・1P増)と若い世代が伸びた。ゴルフ練習場では20代の4・2%(2・7P増)が大きく伸び、10代も2・2%(1・2P増)と伸びが目立ち、その他は70代3・4%(0・2P減)、60代3・1%(0・8P増)、40代1・8%(0・2P減)、30代1・8%(0・6P減)となった。
これで男女ゴルファーの構成比は、コースが男性80・7%(2・8P減)、女性19・3%(2・8P増)、ゴルフ練習場は男性76・7%(2・4P減)、女性23・3%(2・4P増)と女性比率が少し高まった。

人口の多い団塊の世代が70歳を越えたことで、しばらく70代は緩やかに減少する可能性があったが、コロナ禍で存在感を増してきた。20年夏以降の家計調査などを見ると60代が大幅に復調し、70代はコロナの感染者数が増えると参加率が減る傾向があった。コロナ禍では何より若者層が大幅に伸びており、21年はゴルフ練習場は勿論のこと、コース参加者も増えるデータが期待できる。問題は50代前後の団塊ジュニア世代が伸びないと高齢者層の落込みをカバーできない可能性があり、これらの世代を含め3密回避や健康志向のニーズを取り込み、増やしていけるかが今後のゴルフ界の趨勢を左右していくことになりそうだ。

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※「ゴルフ特信」第6710号より一部抜粋

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