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2021.11.16
2021/11/16 8月家計調査、コロナ下で低調だった50代が存在感

総務省統計局がまとめた2021年8月の「家計調査」(家計収支編)によると、二人以上世帯の世帯収入(勤労者世帯)は前年同月比4・9%増加(実質5・4%増)だったが、消費支出は3・5%減(3・0%減)と落ち込んだ。
前年はGoToキャンペーンなどで消費が増えた反動とも考えられるが、今年は東京オリ・パラの開催の一方でお盆前後の天候不順と新型コロナウイルス感染症の第5波でかつてない感染者数となり、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が広がり、消費に影響したことも大きかったとみられる。

ゴルフ関係でみると、二人以上世帯の8月の消費支出は、ゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり10回で前年同月比1回、9・1%減、1世帯当たり支出平均は560円で22・4%減だった。また、8月のゴルフ用具の購入頻度では、100世帯当たり1回で前年同月比1回、50%減、1世帯当たりの支出平均は94円で2・1%の減少となった。
8月のゴルフ関係消費を世代別にみると、ゴルフプレー料金の頻度は60代が20回(前年同月と同)で最多となり、次に多いのが50代で16回(9回)と前年より大幅増加、一方、70歳以上は7回(14回)で前年同月より50%減少、40代は4回(前年同月と同)、30代2回(5回)、29歳以下0回(1回)と若い世代の減少も目立った。
8月のプレー料金支出額では60代が1124円(17・8%減)で前年同月より落ち込むも相変わらず強く、次は50代の755円(1・3%減)、70歳以上433円(39・2%減)、40代266円(4・0%減)、30代139円(45・7%減)となり、29歳以下は0円で前年8月の40円から値が消えた。

1~8月を単純集計した前年同期との増減率では平均がプレー料金の頻度で11・0%増、料金で12・2%増と好調を維持。世代別では29歳以下に次いで50代、60代、40代が増加しており、ここ1年間で存在感を増した29歳以下や60代に次ぎ、50代の存在感が増している。
また、8月のゴルフ用具の支出では頻度で60代が3回で支出金額121円、50代が2回109円、40代1回129円、70歳以上が1回69円、30代1回40円、29歳以下0回0円となった。実は数値の消えた29歳以下と一番、頻度と支出の多い60代が頻度で25・0%減、支出で39・2%減となった以外はゴルフ用具の支出金額でのマイナスはなかった。
8月は天候要因や緊急事態宣言の影響が大きいが、10月からは緊急事態宣言等が解除され、それがゴルフ関係消費にどう影響するか注目される。

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※「ゴルフ特信」第6717号より一部抜粋

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