2021.12.10
2021/12/10 動態9月速報、やや回復しゴルフ場売上3・6%増
経済産業省は「特定サービス産業動態統計」の令和3年9月分の集計速報を発表した。
9月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)利用者数は98万9813人で前年同月比5・3%の増加(前年同月は5・9%減)、売上高は87億74百万円で前年同月比3・6%の増加(14・2%減)となり、ともに2カ月振り増加となった(今年2月から7月まで6カ月連続増加)。
9月の内訳は、利用料金収入が平日で13・3%増(13・6%減)、土・日祝日で1・1%増(10・5%減)。その他売上高では食堂・売店(直営)7・7%減(22・4%減)、キャディフィ0・3%減(15・2%減)。利用者数は平日で会員10・9%増、非会員9・0%増、土・日祝日は会員4・0%増、非会員2・0%減となった。営業日数は0・3%増であった。
9月の18ホール換算は、利用者数6・6%増、売上高3・4%増。客単価(1人当たり利用額)は8864円となり、前年同月比は1・7%の減少となった。1日当たりの利用者数は127・5人で5・1%増だった。
今年の四半期毎では1~3月が利用者数3・0%増(1・7%減)、売上高0・9%増(4・1%減)、4~6月は33・6%増(28・1%減)、50・6%増(42・2%減)、7~9月は2・7%増(1・2%減)、5・0%増(11・0%減)で前年同期を考えると利用者数は好調だが、売上高の回復は緩やかだった。
一方、9月のゴルフ練習場は、売上高が前年同月比7・7%増(0・2%減)、利用者数は土・日祝日で7・1%増(3・9%減)、トータルでは9・0%増(6・3%増)と好調を維持した。これで利用者数は15カ月連続増加、売上高でも12カ月連続増と昨年10月以降好調だ。
昨年9月は前の8月がGoToの開始などレジャー需要が驚異的に回復した反動でゴルフ練習場は売上面でもマイナスとなったが、今年9月は特需状態に戻った。四半期毎で売上高を見ると8・3%増(3・2%増)、42・7%増(21・7%減)、3・9%増(4・9%増)となる。
9月の対個人サービス業の売上高でみると、前年の反動で伸びている結婚式場業の22・2%増が目立ち、趣味・娯楽関連ではパチンコホール3・0%減、遊園地・テーマパーク8・0%減、ボウリング場30・5%減もある中で、ゴルフ場は3・6%増、ゴルフ練習場は7・7%増と好調さにおいて、他の個人サービスとの格差が目立っている。