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2021.12.29
2021/12/29 事業再構築補助金第3回結果、ゴルフ場関連で10件採択

経済産業省(中小企業庁)は「事業再構築補助金」の第3回公募結果を11月30日に発表した。9月21日までに2万307者(要件を満たした申請件数1万8519者)の応募があり厳正な審査を行った結果、9021者を採択したという。第2回公募と申請件数はほぼ同様だったが採択件数は9336件から減少した。
第4回公募は12月21日まで受付中。なお、事務局によると第5回公募は令和4年1月中に開始する予定。令和3年度補正予算案が閣議決定したことから令和4年度も引き続き継続する予定としている。

今回も採択案件9021件の事業計画の概要から「ゴルフ」関係を抽出したところ88件が該当。第1回は27件、第2回は60件だったことからかなり増加した。事業計画を見てもインドアゴルフを筆頭に人気のゴルフ産業に期待を持っている事業者が増えた。しかも今回は、第2回の3社と比べてゴルフ場運営会社関連が10社に増加した。
房総開発㈱(鹿野山GC:千葉)や木曽カントリー㈱(木曽CC:長野)、御嶽鈴蘭高原観光開発㈱(鈴蘭高原CC:岐阜)、㈱サザンクロス(サザンクロスCC:静岡)、㈱沖潮開発(ROSEGC:滋賀)がリゾート地にあることもあり、グランピングやキャンプ場の整備を計画している。
そのうち、木曽カントリー㈱ではゴルフ場施設に近い「ホテル木曽温泉」を、所有者である木曽町より譲り受けたと報告。ホテル改装に併せて隣地を整備し、新分野事業として新たにグランピング・キャンプ場の運営を開始することにより、既存のゴルフ場並びに同時に着手するホテル事業との補完・相乗効果を目指す事業であるとしている。

御嶽鈴蘭高原観光開発㈱では「標高1300m~1400mに広がる御嶽鈴蘭高原の日本最高レベルの景観を活かし、飛騨地域最大級のキャンプ場を新設して、コロナ下で市場が急成長するキャンプの需要を呼び込むことで、ゴルフ場の売上減少を補い、当該地域の観光振興に貢献し地域活性化を目指す」としている。
名阪ロイヤルGC(三重)の名阪開発㈱では「当社が保有するゴルフ場周辺の使用されていない土地を造成し、新たにキャンプ場・アドベンチャーパークを新設する。コロナ禍によって落ち込む業績を回復させ、コロナ収束後も持続的な成長を目指す」という。
津CC(三重)関連のTSU COUNTRY MENMER’S NETWORK㈱は〝日本初のゴルフ場一体のメディカルフィットネス(健康増進施設)開設〟を目指す。伊香保GC(群馬)のi・コンサルティング㈱は〝若年層向けIT導入ゴルフ施設事業〟を目指し、システムを競合他社のゴルフ場へフランチャイズ展開する計画という。
キャンプ場の㈱神石高原ティアガルテンが、〝DX化によるゴルフ場再建並びに神石高原ティアガルテンの総合リゾート化計画〟を標榜しており、廃業した仙養ケ原GC(広島)が再建される可能性が出てきた。
ゴルフ関連はインドアとシミュレーションが6割で人気が集中、愛犬&ゴルフや寿司などとの組み合わせもある。

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※「ゴルフ特信」第6736号より一部抜粋

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