2022.02.06
2022/2/6 栃木県SDGs推進企業にジュングループ2コース登録
アパレルの㈱ジュン(東京都港区、佐々木進代表取締役社長)のグループ2コースが「とちぎSDGs推進企業登録制度」に申請し、令和4年1月に登録された。
同制度は栃木県が県内企業等における持続可能な開発目標(SDGs)推進の機運を醸成するとともに、SDGs達成に向けた企業の主体的な取組を促進し、企業価値の向上及び競争力の強化を図るために創設し、令和2年10月から登録企業を募っているもの。ジュングループの2コースは昨年10月~12月申請分に応募し、1月14日に登録公開された。同申請分では54者101事業所が登録されており、累計は県内388者1213事業所の登録者数となった。
SDGsとは持続可能な開発目標と略され、2015年に国連で採択されたもので国際社会が2030年までに「持続可能な社会を実現するための17の開発目標」が定められている。同県では誰一人取り残さない社会の実現を目指すSDGsの達成に向け意欲的な企業活動に取り組む企業等を登録し、支援する制度となっている。
今回登録された㈱ジュンアンドロペ・エンターテイメント(ジュンクラシックCC、那須郡那珂川町)の「SDGs達成に向けた宣言書」では〝ゴルフを通して健康促進・環境にも配慮した取り組みを実施していく。環境保護の為にできる事を考え、実践していきます。地球環境保全に貢献できるよう努め、ゴルフ場でできる活動を実践する事で社会的責任を果たし持続的なゴルフ場を実現する。カーボンニュートラルに向けて、㈱ジュングループのCO2削減に貢献する〟とした。そして重点的な取組(2030年に向けた指標)では【社会・経済】ダイバーシティ経営の促進(多様な人材(女性・外国人・障がい者・高齢者)等の積極的な採用で現在の25%増を目指す)、【環境・経済】プラスチック製品の使用量素材の見直しによる削減(ゴミ袋・歯ブラシ・カミソリ等の無料提供の20%削減)、【環境・経済】食品ロス削減と食材の見直し(食べきれる量の提供)と利用者人数の把握による仕入れ量の調整(地元産及び特産品を使用し食品ロス削減、食品廃棄量15%削減)を掲げた。
㈱ジュンアンドロペ・エンターテイメント(ロペ倶楽部、塩谷郡塩谷町)も同様な宣言を表明し、環境分野で食品ロス削減、来場人数を意識し、無駄な仕入をなくす(食品廃棄量20%削減)、プラスチックゴミ削減として歯ブラシ、カミソリなどの無料提供の検討(同製品の使用量20%削減)、電動カート導入でガソリンカート52台買い替え完了、残り5台購入予定(ガソリンカートを電動カートに買い替え)を挙げた。またSDGsの観点で市場・社会から期待される基本的な事項の【人権・労働】10項目、【環境】11項目、【公正な事業慣行】6項目、【製品・サービス】4項目、【社会貢献・地域貢献】3項目、【組織体制】9項目の計43項目のチェックリストでの具体的な取組も挙げており、期待レベルは基本が21、応用が22となっている。
地域環境への配慮の具体的な取り組みとしては、「くまの木里山応援団」による里山再生活動の支援やCO2削減の取組、塩谷町や同応援団との地域共働事業に関する包括連携協定締結も挙げている。アパレルの㈱ジュン(東京都港区)が〝GO CLEAN GO FUTURE〟と昨年11月に社内啓蒙のためステートメントを表明してグループが一体となってSDGs活動の推進を進めている一環でもある。
中楯正也支配人は「里山整備と地域振興を結び付けていく。この3年で里山が整備され不法投棄の防止や害獣被害の軽減にもつながった。SDGsというと削減のイメージだが、サービスの持続も図り、知名度を高める施策にも取り組んでいきたい」と説明している。
なお、同県内のゴルフ場では㈱成和茂木事業所(希望丘CC、茂木町)が昨年7月に〝生涯スポーツのゴルフを通じてすべての人に健康増進を促してまいります。環境に配慮し持続可能な社会を実現できるように努めてまいります〟として施設の50%LED化、地域災害時の避難場所の提供の継続、廃プラ削減(使い捨て歯ブラシ及びビニール袋の使用を30%削減)等で登録している。
栃木県の登録企業の宣言やチェックリストは県が業務を委託している栃木県産業振興センターのHPで誰でも閲覧可能となっている。
ちなみに他の県では愛知県SDGs登録制度に平尾CCやウッドフレンズ森林公園G場の運営で朝日開発㈱が同様に登録している。