一季出版株式会社

2022.04.07
2022/4/7 景気先行きに原油価格高騰やウクライナ情勢が影落とす 

内閣府の『景気ウォッチャー調査』の令和4年2月調査が8日に公表された。
同調査によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ関係者は5地域(1月5地域)計8人(9人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟は1人(1人)、〝変わらない〟は3人(2人)、〝やや悪くなっている〟は1人(4人)、〝悪くなっている〟は3人(2人)。独自にDIを算出すると、2月は31・3となり、前月の30・6に比べ0・7ポイント(以下、P)上昇している。
2月は、オミクロン株の新規感染者が依然高止まりの上、雪に見舞われ、東海地域の支配人は「入場者数は、前年比及び予算比共に非常に悪かった。ゴルフ場にとっては最悪の2月となった」として〝やや悪くなっている〟と現状を判断。その一方で、「関東地方においては、降雪はあったものの影響は限定的で、稼働率は堅調に推移している」(南関東地域、経理担当、変わらない)、「コンペの予約が減少しているものの、個人客の予約が増加しているため、予約状況に変化はない」(中国地域、営業担当、変わらない)など、一部地域では〝変わらない〟という控えめ現状判断だが営業面で比較的健闘している。

一方、『先行き判断』は6地域(1月5地域)計11名(10名)が回答。〝良くなる〟は1人(1人)、〝やや良くなる〟は1人(1人)、〝変わらない〟は2人(2人)、〝やや悪くなる〟2人(3人)、〝悪くなる〟は5人(3人)。これにより、先行きDIは29・5で前月の35・0から5・5Pも下落している。
「原油、素材価格の高騰、輸入品を中心とした物流の混乱、ウクライナ情勢、オミクロン株の動向など、景気回復に冷や水を浴びせる事象が山積」(南関東地域、経理担当、悪くなる)しており、「年金受給者の客の割合が高いため価格転嫁が難しく、経営は厳しさを増す」(九州地域、従業員、やや悪くなる)、「新型コロナウイルス感染対策、財政政策、外交安全保障政策等、どれもはっきりしないので、希望が持てない」(甲信越地域、経営者、悪くなる)と、前向きな先行きはほとんどない。ただ、11名のウォッチャーの中でゴルフ場の営業面について唯一言及した東海地域の支配人は「2か月先の4月の入場者予約数は、各ゴルフ場共に好調であった前年より順調に推移している」として〝やや良くなる〟と判断しており、厳しい状況にあってもゴルフ好調の一端がうかがえる。
なお、業種全般の1月DI(原数値)は現状が36・6で前月比0・7P上昇、先行きが46・5で同2・9P上昇となっている。

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※「ゴルフ特信」第6773号より一部抜粋

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