2022.08.17
2022/8/17 南富士カントリークラブ(静岡)7月1日から名変停止に
南富士カントリークラブ(18ホール、静岡県富士市、経営=㈱南富士カントリークラブ)は、7月1日より会員権の名義書換えを停止したことがわかった。
停止理由としては、「富士市ならびに富士環境保全公社と同クラブの敷地取得について現在協議中であり、仮に富士市ならびに富士環境保全公社が同クラブの敷地を正式に取得した場合、2024年9月までの営業見込となっているため、会員権の名義書換を停止する」としている。
同CCを巡っては、地元の静岡新聞で一般・産業廃棄物最終処分場を運営する第三セクター・富士環境保全公社(社長・鈴木尚前富士市長)が現在の処分場に代わる第3期最終処分場の候補地として、同ゴルフ場を取得することを承認し、6月の株主総会を経て正式に事業化することが伝えられた。
また一方で静岡新聞は、富士市が同ゴルフ場の一部敷地を取得し、民間活力を生かした野外活動の場などを整備する方針を固めたと報じた。近年、全国で相次ぐゴルフ場跡地の大規模太陽光発電所(メガソーラー)転用などを防ぐため、市が取得を決断したという。市では取得用地の利活用について「富士山麓の環境保全と共生ビジョン」を策定し、処分場候補地に隣接する約16ヘクタールを「自然の復元ゾーン」としてブナなどを植林する。また北側約22ヘクタールは「自然との共生ゾーン」として民間運営を念頭に、クラブハウスなどの既存建築物や自然環境を活用した野外活動の場などの整備を検討する。
市が南富士CCの約38ヘクタールを3億1500万円で取得する方針で、取得する用地は、ゴルフ場面積約54・5ヘクタールの4分の3に相当し、ゴルフ場は2024年途中まで営業し、同年9月までに土地が市に譲渡される予定も示されていた。
同CCではホームページにてこれら一連の報道を伝えるとともに、ゴルフ場のオーナー会社は市側の意向を受け入れる姿勢を示しているが、その後の交渉内容については明らかになっていない。