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2022.08.31
2022/8/31 景気ウォッチャー6月、現状、先行き共下落しDI30台

内閣府の『景気ウォッチャー調査』の令和4年6月調査が8日に公表された。
同調査によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ関係者は6地域(5月6地域)計9人(8人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟は0人(3人)、〝変わらない〟は6人(3人)、〝やや悪くなっている〟は1人(0人)、〝悪くなっている〟は2人(2人)。独自にDIを算出すると、6月は36・1となり、前月の46・9に比べ10・8ポイント(以下、P)下落した。

6月は、天候面では梅雨の時期だが「降雨日が少なく、旺盛なゴルフプレー意欲に下支えられ、来場者数は高水準を維持している」(南関東地域、経理担当、変わらない)、「ゴルフ場への来客数は、前年度に引き続き堅調」(甲信越地域、経営者、変わらない)、「入場者はこの3カ月も順調に確保できている」(東海地域、支配人、変わらない)と、入場者状況は好調とするものの現状判断は〝変わらない〟とするウォッチャーがいた。その一方で、南関東地域の経営者は「前年のゴルフブームが一段落してきている感じがする」として〝やや悪くなっている〟という判断だった。また、南関東地域の別の経営者は〝悪くなっている〟という現状判断で、「シニア層を中心にレジャーへの支出を控える動きが出てきている」と説明している。
一方、『先行き判断』は6地域(5月6地域)計11人(12人)が回答。〝良くなる〟は0人(0人)、〝やや良くなる〟は3人(2人)、〝変わらない〟は2人(4人)、〝やや悪くなる〟3人(4人)、〝悪くなる〟は3人(2人)。これにより、先行きDIは37・5で前月の34・1から3・4P上昇している。

先行きについては、北関東地域から南関東地域にかけて円安、原材料価格高騰といった要因によって〝やや悪くなる〟や〝悪くなる〟と判断する傾向にある。プレー予約から〝変わらない〟と判断している東海地域の支配人は、「8月の予約数は、前年同日を上回っている。前年のように雨天の日が多くならなければ、8~9月も好調に推移する」とみている。中国地域、九州地域では、新型コロナの新規感染者数減少と、「インバウンド需要」や「海外からの来場者数」への期待から、先行きを〝やや良くなる〟と判断している。ただ、新型コロナの感染者数は7月中旬あたりから全国各地で再び急拡大しており、国内、インバウンドのゴルファーに影響が出てきそうだ。
なお、業種全般の6月DI(原数値)は現状が51・8で前月比0・8P減少、先行きが49・2で同2・1P下落となっている。

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※「ゴルフ特信」第6824号より一部抜粋

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