2022.09.25
2022/9/25 6月家計調査、主力の60代がプレー支出、用具消費旺盛
総務省統計局がまとめた2022年6月の「家計調査」(家計収支編)によると、二人以上世帯の世帯収入(勤労者世帯)は前年同月比実質1・4%減少(3カ月連続減、名目1・4%増加)し、消費支出は実質3・5%増加(4カ月振り増加、6・4%増加)となった。
ゴルフ関係でみると、二人以上世帯の6月の消費支出は、ゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり12回(前年同月比2回増加)、1世帯当たり支出平均は792円で200円、32・9%の大幅増加となった。また6月のゴルフ用具の購入頻度では、100世帯当たり1回で前年同月と同じ、1世帯当たりの支出平均は133円で62円、66・3%の大幅増加となった。
6月のゴルフ関係消費を世代別にみると、ゴルフプレー料金の頻度は60代が24回(前年同月は14回)で最多となり、次いで70歳以上14回(13回)、50代10回(10回)、40代4回(6回)、30代2回(4回)、29歳以下2回(0回)となり、主力の60代は大幅増加、29歳以下もアクティブだ。
プレー料金支出額では60代が1412円(754円)で前年同月より87・3%増とさらにアクティブになり、次は70歳以上1039円(761円)、50代558円(606円)、40代318円(375円)、30代125円(165円)、29歳以下55円(19円)と50代、40代、30代は前年同月を下回ったが、5月に落ち込んだ29歳以下は再び前年同月を大きく上回り復活した。
1~6月のプレー料金支出額を算出すると、頻度で前年を上回ったのは60代だけだが、支出額は30代と40代、70歳以上が前年同期を上回った。
一方ゴルフ用具の6月の世代別消費支出では、支出金額で60代306円(44円)、50代197円(148円)、70歳以上55円(54円)、40代52円(70円)、30代90円(150円)、29歳以下0円(12円)。1~6月では70歳以上が24・1%増で伸びが大きく、60代も6月の消費増で13・0%増と2桁プラスに浮上、その他はマイナス圏で動きがなかった。
家計調査から見ると、今のゴルフブームは明らかに主力の60代がリードし、かつての主力の70歳以上も勢いを取り戻しつつある。コロナ初期をリードしてきた30代や時々爆発的な消費を見せる29歳以下、そして全体的には弱いものの時々元気になる50代や40代の構図となっている。