2022.10.22
2022/10/22 若者のライトゴルファーと高齢のコアゴルファーが注目
「令和3年社会生活基本調査」でコロナ期に若者や女性の新規やライトゴルファーが増えたことを立証した。
もっともゴルフ(練習場含む)参加率は6・9%と1・0ポイントも落ち込み、ゴルフ人口は13・1%減の773・8万人となった。これはスポーツ庁の昨年11月調査でゴルフ(コースでのラウンド)6・2%、ゴルフ(練習場・シミュレーションゴルフ)5・6%やレジャー白書2021(20年調査)でのゴルフ(コース5・3%、練習場5・4%)を考えると、ゴルフ(コース)の人口は700万人を割り込んだ可能性が高く、いよいよ少子高齢化の影響を考えざるを得ないが、高齢者層の行動者率が低くなったことで、コアゴルファーの行動日数がいかに多いことが窺われる結果なり、コアゴルファーのアクティブ化が、利用者数を押し上げたことを立証した。
また若者や女性の新規ゴルファーが人数、行動日数とも増加したことで、全体のゴルフ人口そのものは減少を続けているが、望みは持てる結果ともなった。
女性のゴルフ人口は、男性の参加者減もあって、1・2ポイント増の17・4%となり、20%に近づいてきた。
スポーツ庁調査やレジャー白書では窺い知れない80歳以上は行動者率こそ落ちたものの、行動日数は85歳以上が49・6日で、70~74歳の49・8日に次ぐ回数となっており、健康状態の良い方は行動日数もさらに多かった。
生活行動のスポーツ種目のうち、5年前より参加人口が増加したのはウォーキング・軽い体操6・5%増とサイクリング3・6%増だけ。ただし、行動者率が軒並み落ちている中で、ゴルフ(練習場含む)も行動者日数平均が16・3%増加しており、85歳以上などの超高齢者ほど平均行動日数が高かった。つまり、ゴルフに限らず、「回数の多い元気の良い方がひたすら健康年齢を伸ばしている」状況だ。
前回調査にあったゲートボールは今回グラウンドゴルフに種目が変わり、平均行動者日数も45・5日と、通常のゴルフを上回る。同じようにヨガも55・3日と多く、身近な場所で日常的にできるスポーツは、やり続けている人にとっては行動者日数が高くなっている。
これはゴルフができる場所が離れていることが原因で、いま増えているインドアゴルフ施設の出現で、今までの行動者率が変化するのかも注目したいところだ。