2022.12.10
2022/12/10 事業再構築補助金、第5、第6回もインドアゴルフが人気
経済産業省(中小企業庁)は「事業再構築補助金」について10月3日から第8回公募を開始している。申請期間は令和5年1月13日まで。同事業は新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し売上の回復が期待し難い中、ウィズコロナ・ポストコロナの時代に対応した新分野展開、業態転換等、思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援するもの。第6回から売上高等減少要件の緩和やグリーン分野進出への補助額引き上げ、第7回から原油価格・物価高騰等の経済環境の変化に対応した、危機に強い事業への事業再構築の取組に対し、新たな支援類型を創設し重点的に支援するなどとしている。
第5回、第6回採択でもシミュレーションゴルフ等を設置したインドアゴルフ施設事業を中心に、好況に映るゴルフ事業に転換する中小企業が相次いでおり、その一覧を数回に分けて紹介する。
まず今年1月20日から3月24日まで公募の第5回は6月9日に採択結果が公表され、応募のあった2万1035者(通常枠1万6185者)について審査を行い9707者(6441者)を採択している。採択された企業のうちゴルフ関連を抽出すると115者あり、うちインドア関係が87者、ゴルフ場関係企業は8者あった。
関東開発㈱(筑波国際CC)のノンプレイヤーも楽しめる「宿泊型ゴルフ場」、登別リゾート開発㈱の貸別荘事業、㈱ゴルフクラブスカイリゾートの遊休地にてキャンプ場を運営、平和観光開発㈱のバケーションレンタル事業の開始、NHG㈱のキノコ類の加工品製造販売、㈱ヴァナ(津CC関連)のDXとサウナによる、ゴルフ場の体験型リゾート化、㈱ニューアリマ(有馬CC関連)の食品関連のインターネット通販事業及びレストラン店頭販売、タニミズ企画㈱(現・クラシックマネジメントグループ㈱)のインドアゴルフスクールなどだ。
今年3月28日から6月30日まで公募の第6回は9月15日に採択結果が公表され、応募のあった1万5340者(通常枠1万1653者)について審査を行い7669者(5297者)を採択している。採択された企業のうちゴルフ関連を抽出すると128者あり、うちインドア関係が106者、ゴルフ場関係企業は6者あった。
㈱南部富士カントリークラブは元々ゴルフショップスタートで、全面プリントのオリジナルウェア製造販売、ブライトン㈱(赤城GC)は遊休地を活用したグランピング事業、㈱グレートアイランド倶楽部はゴルフプロショップに特化したショールーム型店舗サービス「キテ+ミテ」、㈱日進LRDは最新カート導入によるゴルフツーリズム、フューチャーズ・インベストメント㈱はスノーモービルとオフロード車での体験型リゾート事業への進出、白山開発㈱は冷凍生餃子の販売に挑戦等となっている。
ゴルフ関係は第1回27件、2回60件、3回88件、4回91件で第5回115件、6回128件とまだゴルフ、特にインドアへの期待が高い。ゴルフ場関係では既存の関連事業を発展させたり、全く新しい事業に挑戦したりと活発化している。