2022.12.18
2022/12/18 2021年ゴルフ人口、7・7%増の560万人に
公益財団法人・日本生産性本部(東京都千代田区、茂木友三郎会長)の余暇創研は10月25日に「レジャー白書2022」(10月31日発行、税込み7700円)の概要を発表した。余暇活動調査は2022年1~2月に全国15~79歳の男女を対象にインターネット調査(有効回収数3211人)で行った。今回は特別に80代(回答数323人)も調査し、ゴルフ実施率の高さも改めて立証された。
発表によると、「レジャー白書2022」の主なポイントしては、20年に引き続きコロナ禍が続いた21年は動画鑑賞や読書をはじめとする在宅、近場のレジャーが参加人口上位となる一方、観光やドライブなどの遠方への移動を伴う余暇が減少。21年の余暇市場は55兆7600億円で前年比1・0%増となったが、20年は23・7%減少していたことで戻りは鈍かった。21年は行動規制がやや緩和されたもののGoToキャンペーンなどの施策がなかったことで特に旅行などが縮小した以外の大きな変化はなかったという。
余暇市場における部門・分野別の前年比伸び率では、ボートレースなど公営ギャンブルや有料動画配信、電子出版、音楽配信などとともにゴルフ練習場が連続増加に位置付けられ、ゴルフ場も「急回復」の種目として、スポーツ分野の筆頭で発表でも紹介された。公営ギャンブルはコロナ禍でオンライン投票が伸びたものだ、解説した山口有次桜美林大学教授は「特にボートレースはコロナ禍前から綿密なマーケティングがあった」と評価した。部門毎の市場規模はスポーツ10・7%増、趣味・創作2・7%増、娯楽0・1%減、観光・行楽0・4%増となった。
ゴルフ関係では、21年のゴルフ参加率は5・7%(前年5・3%)でゴルフ人口は560万人(520万人)となり、前年比では参加率で0・4ポイント、人口で40万人の増加となった。参加率と人口はコロナ禍前の5・8%、580万人まで届かなかった。特別調査の80代コース参加率は9・0%で、本紙推計では86万人となる。
ゴルフコースでのプレー回数は前年比2・3回増の17・2回、年費用は1万5700円減、10・4%増の13万5800円となった。
またゴルフ練習場の参加率は前年比0・4ポイント増の5・8%(5・4%)で、練習場人口は40万人増、7・5%増の570万人(530万人)となり、ゴルフコースの参加人口を上回った。特別調査の80代は参加率6・8%で65万人と推計されることになった。
ゴルフ関連の市場規模は、ゴルフ場は16・2%増(前年度18・6%減)の8340億円(7180億円)、ゴルフ用品は9・5%増(7・8%減)の3470億円(3170億円)と前年の過去最少から回復、ゴルフ練習場は10・0%増(4・0%増)の1430億円(1300億円)で3年連続増加(最少は18年の1240億円)となった。