2023.01.10
2023/1/10 小田急西富士ゴルフ倶楽部(静岡)をアコーディアゴルフが取得へ
小田急電鉄㈱(星野晃司社長、東京都新宿区)が子会社の㈱小田急スポーツサービス(菅原康洋社長、神奈川県綾瀬市)が運営する小田急西富士ゴルフ倶楽部(18ホール、静岡県富士宮市)の事業を㈱アコーディア・ゴルフ(石井歓社長、東京都品川区)へ譲渡すると、11月11日に発表した。
小田急スポーツサービスは今年12月16日に小田急西富士GCの運営事業を新設分割し、小田急電鉄の完全子会社となる㈱西富士ゴルフ倶楽部を設立。その後、小田急電鉄は、2023年2月28日付けで新会社の全株式をアコーディア・ゴルフへ譲渡する。小田急西富士GCは、1989年に開業し、富士山を一望できる壮大なロケーションに宿泊施設を兼ね備えたリゾート型ゴルフ場として、多くのゴルファーに支持されてきたが、ゴルフ業界を取り巻く事業環境が変化するなか、将来にわたり同ゴルフ場がより良質なサービスを提供していくためには、ゴルフ業界のリーディングカンパニーの1社であるアコーディア・ゴルフへ新会社の全株式を譲渡することが最適であると判断したという。コース概要は18ホール、6567ヤード、パー72。練習場(18打席、250ヤード)、宿泊施設(18部屋)等を備える。同GCの発表では2024年2月末までのプレー予約は従来通り同GC側が行うという。現在は法人会員制で譲渡不可だが、小田急側は会員の預託金を全額返還して会員制を解消する方針だ。現会員数は500名弱となっている。
一方、㈱アコーディア・ゴルフでも11月11日付けで小田急西富士GCを取得する運びになったと発表した。
取得の理由として、優良なゴルフ場施設を取得し収益改善を図ることを成長戦略の柱の一つとしていることや他の施設にないポイントプログラムによる優位性を挙げている。
小田急西富士GCについては新東名高速道・新富士ICから約25分。コースは加藤俊輔氏による設計で、標高600メートルほどのゆるやかな地形に展開する丘陵コース。日本一の富士山を見上げる壮大なロケーションに、どこまでも広がるゆるやかなフェアウェイと挑戦心を刺激する個性豊かな18ホール。上級者はもちろん、全体的にフラットな造りは初心者や女性にも回りやすく、幅広いプレーヤーにお楽しみいただけるコースと紹介している。
アコーディアでは同GC取得後、「アコーディア・ゴルフ」ブランドで運営する予定。ゴルフ場名は変更する予定だが発表はまだない。「ACCORDIA NEXT ポイントプログラム」を活用することで、当該施設やグループ利用者の利便性を向上し、相互利用の促進が期待できるという。
取得対象は㈱西富士ゴルフ倶楽部(菅原康洋代表取締役、東京都新宿区、22年12月16日設立予定、資本金1000万円)で、株式譲渡契約締結は10月28日としている。引き渡しは23年2月28日予定となっている。