一季出版株式会社

2023.01.15
2023/1/15 動態統計、ゴルフ場売上は7四半期連続の増加と好調

経済産業省は先ごろ「特定サービス産業動態統計」の令和4年9月分の確報を発表した。ゴルフ場は令和2年夏から回復の一途を辿り、その勢いはまだ続いている。
9月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)利用者数は5~7月に記録した100万人台に再び戻る、100万2930人で前年同月比0・7%の減少、売上高は96億09百万円で前年同月比7・6%の増加となった。利用者数は今年2月の8・6%減以来の7カ月振りの減少も、売上高は今年3月から7カ月連続の増加を維持した。
9月は、利用料金収入が平日で12・9%増、土・日祝日で0・5%減と連休中の荒天と天気予報が影響したとみられる。その他売上高では食堂・売店(直営)が21・8%増と回復が著しい。キャディフィは0・7%増となった。利用者数は平日で会員3・6%減、非会員6・8%増、土・日祝日は会員12・5%減、非会員3・8%減となり、非会員の平日の利用、売上が貢献した。

9月の18ホール換算は、集計ホール数が前年と同じことから利用者数0・7%減、売上高7・6%増。客単価(1人当たり利用額)は9581円(前年同期8845円)となり、前年同月比は8・3%の増加となった。1日当たりの利用者数は1・1%増の129・8人となっている。
今年1~9月の第3四半期では利用者数が4・2%増と堅調で、売上高に至っては11・0%増と2桁の回復振り。四半期ごとに見ると今年1~3月は利用者数1・6%増(売上高6・5%増)、4~6月7・8%増(16・1%増)、7~9月2・3%増(8・8%増)で利用者数は20年10~12月期以降8四半期連続の増加、売上高は7四半期連続の増加と好調を維持している。
コロナ期前の19(令和1)年と比較すると、集計ホール数が増えているため18ホール換算では利用者数が6・7%増、売上高は4・8%増、また食堂・売店(直営)売上はまだ0・8%減だが回復しつつある。会員の利用は11・1%増、非会員4・9%の増加で、1日当たり利用者数は10・6%増加した。キャディフィが12・0%減と大幅に減少している以外は、コロナ前よりも好業績となっており、コロナ禍で市場を支えた会員のアクティブ化や、平日の大幅利用者回復に支えられ安定した増収を示している。

一方、9月のゴルフ練習場は、売上高が前年同月比4・8%減(前年同期は7・3%増)、利用者数は土・日祝日で9・8%減(7・3%増)、トータルでは7・3%減(9・3%増)となった。1年半ほど続いた特需状態の反動が出てきており、利用者数はこれで3四半期連続減、売上高は2四半期連続減となった。もっともコロナ前よりはまだ優に上回っている状況だ。
9月の対個人サービス業の売上高は、遊園地・テーマパーク120・0%増、ボウリング場57・9%増、フィットネスクラブ8・9%増、パチンコホール1・7%増と、コロナ禍での行動規制が大きく緩和された影響で、遊園地・テーマパークを筆頭に、インドア等のレジャーも回復している。

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※「ゴルフ特信」第6871号より一部抜粋

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