2023.01.19
2023/1/19 リソルHD第2四半期決算、ホテルの環境も回復の兆し
リソルホールディングス㈱(大澤勝代表取締役社長、東京都新宿区)は先ごろ、2023年3月期第2四半期(4~9月)の決算短信(連結)を発表した。
同期間の売上高は前年同期比87・1%増の126億82百万円、営業利益は9億45百万円(前年同期は10億65百万円の損失)、経常利益は8億76百万円(9億70百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は5億57百万円(8億74百万円の損失)と第1四半期から増収増益を維持している。
同期間のセグメント別の経営成績は、ホテル運営事業は売上高が前年同期比117・9%増の31億91百万円で利益は8億22百万円の損失(前期10億51百万円の損失)、ゴルフ場運営事業売上は9・7%増の32億円で利益は18・5%増の3億58百万円、リソルの森(CCRC)事業は26・0%増の19億45百万円で利益は62・5%増の2億06百万円、再生エネルギー事業は83・9%減の78百万円の売上で利益は34・1%減の21百万円、投資再生事業は4万1285・5%増の39億36百万円で15億93百万円の利益(14百万円の損失)となった。ちなみに前年の第2四半期連結期間にゴルフ場運営事業(㈱唐津ゴルフ倶楽部を新たに発足)において負ののれん発生益を計上していた。また今期第1四半期からホテル運営事業の一部をゴルフ運営事業に変更したという。
定性情報では国内経済は、新型コロナ、エネルギー・原材料費の高騰、円安もあって先行き不透明としたものの、インバウンド需要が徐々に増加する傾向でグループを取り巻く環境は回復の兆しが見えてきたという。ゴルフ場でのプライベート空間と開放感の両立が図れる戸建てスタイルの〝フェアウェイフロントヴィラ事業〟や〝リソルステイ事業〟、〝再生エネルギー事業〟に取り組んだという。
ゴルフ運営事業では需要に合わせてプレー単価を変動させる「レベニューマネジメント」により売上が向上。「スパ&ゴルフリゾート久慈」と「瀬戸内ゴルフリゾート」において展開している「ゴルフバケーションクラブ」の販売強化を図り、新規事業の〝フェアウェイフロントヴィラ事業〟のグループコースへの拡大展開を推進したという。
リソルの森(CCRC)事業では、ゴルフ部門はプレー単価が向上、宿泊部門でのグランピングエリアの高単価・高稼働率、ゴルフ会員権やリゾート会員権の販売が好調。
再生エネルギー事業では、グループゴルフ場3カ所において自家消費型のソーラーカーポート事業に向けた準備を進めた。また福島新規太陽光発電設備建設計画の準備を進めたとしている。
最大の売り上げ、利益を出した投資再生事業では、旧ゴルフ場を用途変更し、販売用不動産としてゴルフ場敷地内に開発した福島石川太陽光発電所第二設備の信託受益権(40%)を売却したことによるものだ。
以上の結果、新型コロナによるホテルへの影響が前年比で改善し、投資再生事業の貢献で収益が改善したという。
通期の連結業績予想については新型コロナの影響で未確定要素が多く、依然未定としている。
なお、同社は、東急不動産との取得契約で、来年2月に関西CCと三木よかわCC、同3月に有田東急GCと望月東急GCを取得する予定だ。