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2023.01.25
2023/1/25 マーメイド福山GC(広島)バンリューゴルフへ譲渡

東証プライム上場のシキボウ㈱(尻家正博代表取締役社長、大阪市中央区)は11月30日、同日開催の取締役会において連結子会社でマーメイド福山GCを経営する㈱マーメイドスポーツ(松田浩一代表取締役社長、広島県福山市、資本金1億円、1980年9月18日設立)の全株式を譲渡し、子会社株式譲渡損失(特別損失)を計上する見込みとなったと発表した。
譲渡の理由として、同社グループは、新中核事業と位置づける複合材料事業及び化成品事業のうち、中期経営計画「ACTION22-24」において、化成品事業について次のステージに成長させるための設備投資などについて企業価値向上に向けた積極的投資を進めているとした。

このような中、国内で多数のゴルフ場を経営する㈱バンリューゴルフより、ゴルフ事業譲渡の提案を受け、社内で検討を進め、独立した第三者機関による企業価値算定結果等を含め、取締役会で慎重に検討してきた結果、中核事業に経営資源を集中させることが同社グループの企業価値向上に資するものであること、同社グループにとってゴルフ場事業はノンコア事業であり、当該ゴルフ場の利用者に対してより魅力的なゴルフ場を提供し、当該会社が持続的成長を実現するためには、ゴルフ事業のマネジメント会社である㈱バンリューゴルフがベストオーナーであるとの判断から、株式譲渡契約の締結を決定したという。
㈱マーメイドスポーツの最近3年間の経営成績及び財政状況も開示しており、直近の22年3月期は売上高3億28百万円、営業利益及び経常利益26百万円、当期純利益10百万円で3期ともほぼ同様で安定した経営成績。同期の純資産は14億63百万円、総資産は15億91百万円となっていた。

譲渡する株式は10万株。譲渡価格は、譲渡相手先との株式譲渡契約における守秘義務につき非開示だが、第三者機関による企業価値評価を実施し、その上で、当該価格は公正・妥当な価格であると説明している。
取締役会決議及び株式譲渡契約締結日は11月30日で、株式譲渡実行日は12月15日の予定。
シキボウでは、本件譲渡により、2023年3月期連結決算及び単体決算において、特別損失として子会社株式譲渡損失12億円を計上する予定。ただし、保有する非上場株式1銘柄売却による特別利益4億円を計上し、ゴルフ場会社株式とその特別利益発生に伴いキャッシュフローの増加が見込まれ、当年度の税金費用の減少及び売却に伴う繰延税金資産を計上するため、当期純利益は当初予想を上回る見込みという。同時に配当予想の修正(増配)も発表した。

マーメイド福山GCは、ナイター施設(今年のナイター営業は11月30日まで)もある18ホールのパブリックコース。
譲渡先となる㈱バンリューゴルフ(村上真之助代表取締役社長、兵庫県姫路市、2016年1月7日設立)では、マーメイド福山GCの名称を「福山東ゴルフクラブ」として㈱バンリュー福山が新たに運営する意向を示している。運営は引き続きパブリックの予定。

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「ゴルフ特信」第6875号より一部抜粋

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