2023.03.15
2023/3/15 11月動態統計、ゴルフ場売上は9カ月連続増加を記録
経済産業省は先ごろ「特定サービス産業動態統計」の令和4年11月分の速報を発表した。
11月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)利用者数は90万4700人で前年同月比2・1%の減少、売上高は94億51百万円で前年同月比1・8%の増加となった。利用者数は2カ月振りの減少で、22年のマイナスは今のところ荒天が響いた2月8・6%減、9月0・7%減に続くものとなった。11月は土・日祝日の日数が前年と変わらなかったが、天候面で恵まれなかったようだ。ただし、売上高は3月から9カ月連続の増加を維持した。
11月は、利用料金収入が平日で7・9%増、土・日祝日は4・1%減となった。その他売上高では食堂・売店(直営)が6・2%増と回復が続く。キャディフィは4・2%減となった。利用者数は平日で会員0・2%減、非会員3・6%増、土・日祝日は会員11・3%減、非会員6・6%減となった。
11月の18ホール換算は、集計ホール数が0・4%減少したことから実態数より増減率が向上し、利用者数1・7%減、売上高2・1%増。客単価(1人当たり利用額)は1万4447円で前年同月の1万55円から3・9%の増加となった。この客単価はコロナ禍に入った過去3年間で最も高く、19年11月の1万703円にも近づいた。コロナ禍の行動規制が緩和された一方で小規模コンペがやや戻り、食材費の高騰も客単価上昇の要因とみられる。1日当たりの利用者数は3・2%減の123・6人となった。
今年1~11月累計では利用者数が3・3%増加、売上高はそれ以上に9・6%増加となっている。非会員の利用が増えたのが最大の要因となっている。
一方、11月のゴルフ練習場は、売上高が前年同月比4・4%減で2カ月ぶり減少、22年の減少は7カ月目となった。
利用者数は土・日祝日で2・8%減少し、トータルでは2・5%の減少となった。1年半ほど続いた特需状態の反動が出て減少の月が多かったが、利用者数は22年で8カ月目の減少、売上高は7カ月目の減少と他のスポーツ、サービスに流れている形だ。
11月の対個人サービス業の売上高は、ボウリング場10・4%増(13カ月連続増加)、遊園地・テーマパーク46・5%増(同)、パチンコホール3・7%増(5カ月連続増加)、フィットネスクラブ7・2%増(12カ月連続増加)となり、遊園地・テーマパークやボウリング場の売上はコロナ前を桑回ったり、近づいてきている。
ちなみにゴルフ場の客単価1万円超えは21年12月の1万236円以来となる。2019年11月には1万703円があり、次月はこれを上回るのか注目される。