2023.04.17
2023/4/17 22年ゴルフ練習場動態統計、利用者数は2・5%減少
経済産業省は「特定サービス産業動態統計」でゴルフ練習場(対象は経済産業局所在の8都道府県)の令和4年12月と2022年の速報を発表した。
12月は利用者数が167万5033人で前年同月比8・6%減、売上高は25億15百万円で前年同月比10・1%減となった。ともに2カ月連続減少で、22年はこれで前年を上回ったのは利用者数で1月2・5%増、3月0・9%増、10月0・8%増の3カ月、売上高は1月3・6%増、3月1・2%増、7月0・3%増、10月2・4%増の4カ月と前年を下回った月が多かった。
22年年間の利用者数は2443万6488人で前年比2・5%減(21年は11・2%増)、売上高は361億66百万円で前年比1・8%減(12・8%増)となった。22年利用者数のうち土・日祝日は前年比0・9%減で、平日がより減少した形だ。
2000年以降の同調査で売上高が最も多かったのが2008年の386億72百万円で、利用者数は21年の2506万8816人が最多。1打席当たりを計算すると売上高は22年より1・5%減少しただけで、利用者数も1577人となり前年の1612人には及ばないものの高水準の稼働率だったことがわかる。
ちなみに12月の他の対個人サービスではゴルフ場の売上高は4・3%減だが、ボウリング場4・7%増、遊園地・テーマパーク27・4%増、パチンコホール4・6%増、フィットネスクラブ5・0%増と、ゴルフ以外は増加した。22年年間でもゴルフ場が8・5%増(20年17・3%減、21年14・3%増)と2年連続で回復したが、ゴルフ練習場は1・8%減(20年1・3%減、21年12・8%増)と他のレジャー、スポーツでも珍しくマイナスとなっており、他ではボウリング場26・6%増(20年38・6%減、21年8・4%減)、遊園地・テーマパーク97・4%増(20年63・3%減、21年15・8%増)、パチンコホール2・3%増(20年26・7%減、21年0・4%減)、フィットネスクラブ9・7%増(20年35・1%減、21年7・5%増)と、20年に落ち込んだ業種で回復が顕著となっている。
コロナ禍でもっとも上昇したゴルフ練習場はすでに下降気味となっているが、1打席当たりで計算するとまだ高水準の稼働率状況にあると言えそうだ。この1打席当たりの利用者数は1~11月まで2桁の減少となっており、屋外の練習場が減少し、インドアの施設が増えた影響が出ているとみられる。