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2023.06.24
2023/6/24 週に1~2日、1日8000歩で早期死亡を大幅低下

米国医師会(AMA)のオープンアクセスジャーナルである『JAMA Network Open』が3月28日に、週に1~2日だけでも1日8000歩以上歩くことで、早期死亡が大幅低下されると発表し、共同研究の京都大学助教授が説明を加えて発表したことで、話題になった。
ワシントンAFP=時事の配信記事によると、京都大学と米カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究チームが米国の成人3101人の2005~2006年の歩数データを分析。1日8000歩以上歩くのが週に1~2日のグループの10年間死亡率は、週に0日のグループと比べて14・9%低かった。週に3日以上のグループの10年間死亡率はさらに低く、週に0日のグループと比べて16・5%低かった。週に1~2日、8000歩以上歩くメリットは、65歳以上で特に顕著にみられたという。

研究チームは「1週間のうち何日8000歩以上歩くかが、全死因と心血管疾患死のリスク低下と関連している」、「これは、週に2日程度歩くことで、非常に大きな健康上のメリットを受けられることを示唆している」と指摘。被験者のうち、1週間のうち1日8000歩以上歩く日数が0日が632人、1~2日が532人、3日以上が1937人だったという。
これまでも多くの研究発表から1日8000歩以上は健康に良いとされ、日本でも医学博士の青柳幸利氏(東京都健康長寿医療センター研究所)が「1日8000歩・そのうち速歩き20分」を健康寿命延伸に効果的と20年間の調査(中之条研究)から提唱し、リソルグループなどのゴルフ場ではそれを取り入れた運動を行っている。

今回、特に注目されたのは日米の研究に参加している京都大学大学院の井上浩輔助教授が「死亡率は8000歩を週1~2日歩いた人で14・9%、3日以上歩いた人で16・5%とほぼ同じレベルで低くなっている」として、1日8000歩以上の運動は週に1~2日でも健康に良い影響をもたらすと説明したところだった。
健康のために8千歩をクリアするのは高齢者では大変であり、ゴルフで週1~2回以上のプレーを推奨する追い風になるかも知れない。

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「ゴルフ特信」第6923号より一部抜粋

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