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2023.07.14
2023/7/14 2月家計調査、次世代50代と若者にもゴルフ熱上昇

総務省統計局がまとめた2023年2月の「家計調査」(家計収支編)によると、同月の二人以上世帯の世帯収入(勤労者世帯)は前年同月に比べ実質0・8%の減少(5カ月連続減少、名目3・1%増加=7カ月連続増加)、消費支出は実質1・6%増加(4カ月振り増加、名目5・6%増加=11カ月連続増加)となったが、物価の上昇により名目の増加ほど実質は増えていない。
また2月のゴルフ関係消費支出(二人以上世帯)は、ゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり9回(前年同月6回)で50・0%の増加、1世帯当たり支出平均は567円(352円)で61・1%の増加となり、頻度は2カ月連続増加、プレー支出は7カ月連続増加となった。ゴルフ用具の購入頻度は100世帯当たり1回(同)で、1世帯当たりの支出平均は123円(50円)となり、頻度は前年同月と同、支出は146・0%の増加となり、2カ月連続の増加と、引き続きゴルフへの消費支出が好調だ。

世帯主年齢別でみると、ゴルフプレー料金の頻度は60代が19回(9回)でトップ、前年同月比111・1%増加した。次いで70歳以上9回(8回)で12・5%増、50代8回(4回)で100%増、29歳以下7回(0回)で大幅増加、40代5回(3回)で66・7%増加、30代は2回(1回)で100%増。29歳以下がゼロから7回と爆発的に増加し、50代は倍増となった。プレー消費金額では60代1139(661)円、50代729(198)円、29歳以下708(0)円、70歳以上433(409)円等となり、60代が旺盛な消費が続いたほか、29歳以下では再び強烈に増加、また1月に引き続き団塊ジュニアを含む50代にゴルフプレー消費が定着してきた。

ゴルフ用具支出を見ると、購入頻度は60代が旺盛で50代がそれに次いでおり、消費額では50代が3カ月連続で60代を上回った。また30代では前年のほぼゼロから2月に集中買いが起こり、ゴルフ熱再燃が予想される。
新型コロナウイルス感染症対策が緩和されて、ゴルフ以外の活動も活発化して、ゴルフへの消費が低下する懸念があったが、物価上昇以上にゴルフへの消費が増えており、意外にもゴルフが再び活発化するのか、注視したいところだ。

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「ゴルフ特信」第6930号より一部抜粋

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