一季出版株式会社

2023.07.20
2023/7/19 敦賀国際GC(福井)正社員のベースアップ実施と発表

㈱ティアンドケイ(T&K、東京都港区、川田太三代表取締役)は4月17日に、㈱ビーロット(宮内誠代表取締役社長、東京都港区、東証第一部)のグループ会社として、再生プロジェクトに取り組んでいる敦賀国際ゴルフ倶楽部(27ホール、福井県敦賀市みどりケ丘町165、所有=㈱敦賀ゴルフ)について「正社員のベースアップ実施」を発表した。
2023年7月支給分給与より、全正社員を対象に一律5000円のベースアップ実施を決定したという。同社グループに入って以降、同ゴルフ場では業績の黒字化・財務の健全化を背景に、2020年度から毎期昇給を実施し、3年間で正社員平均年収の22・2%アップ(2019年度と2022年度との比較)を実現し、民事再生後に著しく悪化していた従業員との雇用条件改善とエンゲージメントアップに取り組んでいるとしている。
また〝当ゴルフ場では業務のオートメーション化を進めると共に、昨今の物価高騰を踏まえ賃金のベースアップを実施する運びとなりました。今回のベースアップを通じ、従業員の生産性とエンゲージメントを高めお客様への更なるサービス向上へ努めてまいります。今後も、幅広い年代のゴルファーにとって快適なゴルフライフを提案していくと同時に、ゴルフの楽しさ・素晴らしさをより多くの人々に伝え、また福井県、敦賀市への地域社会貢献に取り組んで参ります〟と説明している。
㈱ビーロット及び㈱ティアンドケイの望月文恵取締役は「元々再生会社で伝統的な手法で運営していましたが、システム化でナビを入れたり、従業員教育など地道に取り組んできました。今年9月のアマチュア大会会場にも選ばれることができました」と説明、不動産会社としては「ゴルフの需要が強くなって、ゴルフ場の不動産価値の動向にも注目していきたい」と話しており、今後のゴルフ場再生事業の拡大も視野に入れているという。
同GCは舞鶴若狭自動車道・敦賀南スマートICから約5分。今年9月6~8日に日本スポーツマスターズ2023福井大会ゴルフ競技(主催=日本スポーツ協会)が開かれる予定。また来年春には北陸新幹線福井・敦賀開業が予定され、遠来からの集客にも期待している。2022年12月期の来場者数は3万653人だったという。
なお、同大会に向けて、コースの一部改修を昨年発表しており、その際にSDGsの取組みとして海洋汚染問題に対応すべく、プラスチックごみの削減に向けて、グリーンフォークやグリーンマークの廃止、スコアカードのフォルダ挿入廃止を公表している(21年6月にカートナビを導入、ナビ登録スコアをスマホに取り込みが可能)。

「ゴルフ特信」第6931号より一部抜粋

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