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2023.08.29
2023/8/29 NGK第11回定期総会、ゴルフ場利用者数コロナ禍前6%増

一般社団法人・日本ゴルフ場経営者協会(NGK、東京都千代田区)は5月25日、東京・飯田橋にて第11回定時総会を開催し、第11期(2022年4月~23年3月)の事業報告、第12期(23年4月~24年3月)の事業計画及び予算、定款変更、新理事26名の選任を審議し、ともに承認した。
第11期事業報告では、変異する新型コロナウイルス感染症への対応に加え、コロナ禍によるサプライチェーンの寸断やロシアのウクライナ侵攻に伴う原油・天然ガス等の価格上昇を原因とする各種物価高騰への対応が必要となったこと、コロナの感染状況が昨年秋以降に徐々に縮小し、23年3月13日以降は「マスク着用」が個人の判断に委ねられ、5月8日以降は感染法上の分類も季節性インフルエンザと同等の「5類」に引き下げられたことを報告した。

また3年間に及ぶコロナ禍のゴルフ場利用者数は、感染リスクの低いレジャー、スポーツとして評価されたこと等で若者や女性、復活ゴルファーが増加し、2022年1月~12月の全国ゴルフ場利用者数(速報値)は13年振りに9000万人を突破して9110万人(コロナ禍前の2019年と比較して約6%増)となったとしている。
同協会としては、食料価格や原油、天然ガスなどエネルギーコスト、化学肥料の高騰など経営コストの上昇に対して、情報収集や、フードロス削減のためのAIデータの活用、「ソーラーカーポート」の導入、化学肥料から有機肥料への転換などを提案すると共に、協会関連の日本ゴルフ場共同購入㈱を通じてコストダウンの資材を紹介した。
また人手不足への対応やコース管理コストの削減を視野に入れた「コース改造セミナー」を「日本ゴルフコース設計者協会」と共同開催した。

さらに、ポストコロナ社会での持続可能なゴルフ産業の発展を目指し、「新型コロナウイルス感染症に起因する価値観の変化」、「少子超高齢社会による人口減少等の社会変革」、「SDGsに起因すること」の3視点から、2030年をゴールとする一般社会からも共感され、羅針盤となる「中長期ビジョン:ゴルフ界はウェルビーイングな社会の実現に貢献する」を策定したことを報告した。
事業としては、①「新型コロナウイルス感染防止」策の徹底、②ゴルフ普及活動(ウェルビーイングな社会の実現に貢献するため協会がゴルフ場とゴルフ場を繋ぐ「ハブ」としての役割を務める。20歳代後半~30歳代前半のゴルフ実施率を10%強に引き上げる=「大学のゴルフ授業」充実に向けた産学連携事業(Gちゃれ)を推進、「女性ゴルファーの創造(開拓)」)、③労働力不足への対応(「コース管理職種」への外国人の就労を「技術・人文知識・国際業務」(略:技入国)の在留資格での実現を目指し、活動を展開した結果、23年度中にベトナムからの受入れが可能となる目途が付いた)、④ゴルフ場が持つ「地球温暖化防止」機能の調査研究及び「廃プラ削減」活動、⑤ゴルフ場経営のコストダウン--と5つの事業計画を実施した。

現会員数(23年3月末)は、正会員のゴルフ場数が159社(前年同期比6社増)、副会員78社(4社減)、賛助会員65社(6社増)と報告し、会員増強を呼び掛けた。

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「ゴルフ特信」第6945号より一部抜粋

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