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2023.09.01
2023/9/1 会津磐梯カントリークラブ(福島)親会社交代し地域活性化取り組む

昭和36年開場の会津磐梯カントリークラブ(18ホール、福島県会津若松市)は、昨年末に親会社が交代し、今年から様々な新しいサービスに取り組んでいる。
今年の春先から電熱付きベスト(モバイルバッテリーから給電し発熱するベスト)を無料で貸し出している他、立ち乗り電動二輪車「ゴルフ用セグウェイ」を東北のゴルフ場で初めて40台導入し、5月19日よりサービスを開始。初回講習が必要となるがメンバーは講習費無料、メンバー及びビジターとも7月一杯は平日限定でセグウェイ料金通常料金3300円(税込)のところ半額の1650円(税込)で利用できるという。
また5月26日より、1人乗り3輪バギーを24台導入しサービスを開始した。7月末までのキャンペーンとして、セグウェイ同様、半額で利用できるという。こちらは初めてでも安定した走行が可能なので講習はなく、初めての体験として利用する人が多いという。

加えて5月27日には、乗用カート全台にカートナビを設置したことを報告した。
同クラブは、今年4月7日に今シーズンの営業を開始し、〝今シーズンは、クラブハウスロッカールームのリニューアル、レストランについては、一流ホテル出身者をはじめとする新しいスタッフのもとでメニューを一新し、皆様をお迎え致します〟等々、〝今後も様々な施設リニューアルを実施して参ります。どうぞ新しい会津磐梯カントリークラブにご期待下さい〟と案内していた。
というのも、同クラブを経営する㈱会津磐梯カントリークラブは、昨年12月20日付けで㈱ISホールディングス(ISH、遠藤昭二代表取締役、東京都千代田区)の連結子会社である㈱DMC aizu(遠藤昭二代表取締役、旧・マックアースリゾート福島=2020年10月にM&AによりISHグループ子会社に)が発行済株式を取得。DMC aizuでは、東北有数の来場者数を誇る猪苗代スキー場を運営するほか、会津地方において複数のスキー場・宿泊施設・道の駅など各種リゾート施設の運営事業を展開。会津地域における観光関連事業の深化と誘客の相乗効果を追求する上で、会津の歴史ある同ゴルフ場を一体で運営する事が欠かせないと判断したという。また同社グループが保有する高度なIT技術と様々なソリューション技術を組み合わせ、地域経済の発展・地域価値の向上に寄与していきたいと発表していた。

ISHは、㈱アイアンドエース、外為オンライン、アイネット証券、ひまわり証券、グリーン電力ホールディングスなど、ITを通じてFXなどの金融、エネルギー関係など多数の企業を展開。遠藤昭二代表は猪苗代町の出身で、会津地域の活性化に取り組んでいる。
さらにDMC aizuは、福島県耶麻郡磐梯町のふるさと納税返礼品に「電子クーポンクラウドサービス」(特許出願中)を活用した「ふるさと応援納税電子クーポン」を提供し、今年5月1日から、ふるさと応援納税の受付を開始。茨城県ひたちなか市でも同様のサービスを開始している。

ちなみに㈱会津磐梯カントリークラブは2005年に民事再生計画が成立。預託金会員は預託金の98・5%をカットしたが、その後の資本金99%減資で株主会員の株主責任も明確にし、2007年3月までに残り預託金を繰り上げ弁済したことで預託金会員は額面のないプレー会員となり、同年5月18日付けで民事再生手続きの終結決定を受けていた。会員権利は従来のままとなっている。
今年4月に赴任した鈴木伸一支配人は、「メンバー主体のゴルフ場です。老若男女に楽しんでもらえるように様々な施策を取り入れています。どのカートによるプレーでも、グリーンを除きボールのところまで行けますので、プレーが早くなります。DMC aizuはIT関係に強く、地元企業でもありますのでDXで会津を盛り上げたいです」と話している。

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「ゴルフ特信」第6946号より一部抜粋

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