2023.09.17
2023/9/17 景気ウォッチャー5月、先行きDI標準以下も持ち直す
内閣府は8日、『景気ウォッチャー調査』の令和5年5月調査の結果を公表した。
北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ場関係者は5地域(4月6地域)計8人(11人)で最高評価の〝良くなっている〟は1人(2人)、〝やや良くなっている〟は1人(3人)、〝変わらない〟は3人(4人)、〝やや悪くなっている〟は3人(1人)、〝悪くなっている〟は0人(1人)となっている。現状判断DIを独自に算出すると、令和5年5月は50・0。前月の53・1に比べ3・1ポイント(以下、P)下落し、これで2カ月連続の下落を記録している。
5月は、ゴールデンウイークの後半や週末が天候に恵まれず、「ゴールデンウイークの祝日が特に悪かった」(南関東地域、経営者)、「連休最終日の土日を含め週末に雨が多かったこともあり、入場者数は大きく伸び悩んだ」(東海地域、支配人)として2人のウォッチャーが〝やや悪くなっている〟と判断している。〝やや悪くなっている〟と〝変わらない〟という判断に集中しているが、〝悪くなっている〟と判断したウォッチャーがゼロだったことと、「来客数が14%増加」(南関東地域、経営者)して〝良くなっている〟と判断したことで、DIの標準である50にとどまった形だ。
一方、『先行き判断』は6地域(4月6地域)計11人(11人)が回答。〝良くなる〟は0人(0人)、〝やや良くなる〟は3人(3人)、〝変わらない〟は3人(3人)、〝やや悪くなる〟3人(3人)、〝悪くなる〟は2人(2人)。先行きDIは40・9で、前月の40・9に比べ1・3Pの上昇となっている。先行きは、現状とは対照的に3カ月連続の上昇だ。
先行きについては、新型コロナウイルス感染症の影響が少なくなり、天候に恵まれれば入場者が順調に推移すると予想するウォッチャーや、自コースが予約好調なウォッチャー、円安効果に期待するウォッチャーが〝やや良くなる〟と判断している。
なお、業種全般の令和5年5月DI(原数値)は現状が54・5で前月比1・2P下落、先行きが54・8で同0・4P下落。現状、先行きとも4カ月振りに下落している。