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2023.10.02
2023/10/2 認知症基本法が6月14日成立、1年以内に施行

認知症基本法が6月14日に参院本会議で可決、成立した。与野党の合意による議員立法で、認知症の人を含む誰もが相互に支え合う「共生社会」の実現を掲げる。基本理念は、正しい理解の普及、適切な保健医療・福祉サービスの提供、家族への支援などを挙げ、国や地方自治体等にも正しい知識や注意を払う努力が責務とした。
同法律において「認知症」とは、アルツハイマー病その他の神経変性疾患、脳血管疾患その他の疾患により日常生活に支障が生じる程度にまで認知機能が低下した状態として政令で定める状態という。

認知症の日は、世界アルツハイマーデーの9月21日とし、認知症月間は9月1日から同月30日までとされた。
総理大臣を本部長とする「認知症施策推進本部」を設置する。都道府県と市町村にも推進計画を作成する努力義務が課せられる。公布より1年以内に施行される予定。
急速な高齢化の進展に伴い認知症の人が増加しており、厚生労働省では2年後の2025年には65歳以上の5人に1人がなると予測されているそうだ。

ところでゴルフ界では、高齢者の認知症予防にゴルフが効果があるとして関東ゴルフ連盟(KGA)などの団体で「ウィズ・エイジングゴルフ協議会」(WAG)を行ってきており、今では公益財団法人・日本ゴルフ協会(JGA)の「ゴルフと健康部会」(中島和也部会長)にて、〝ゴルフをする人はしない人に比べて平均で5年長生き〟等の研究紹介や9月の日本シニアオープンの期間中を『ゴルフ健康週間』(今年は9月11~17日)にして、「JGA WAGスクール1Dayプログラム」実施をゴルフ場に推奨している。
認知症の対策推進を自治体も義務付けられることから、健康にも良いゴルフは、注目を集めることとなりそうだ。

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「ゴルフ特信」第6954号より一部抜粋

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