経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の２０２３年５月分を発表した。
同月のゴルフ場（経済産業局所在の８都道府県のゴルフ場）の利用者数は１０８万１８７３人で、前年同月比４・８％の減少と４月から２カ月連続で減少している。売上高は１０７億33百万円で前年同月比１・２％減となり、４カ月振りの減少となっている。
５月は、土・日祝日の日数が前年同月と１日少なく、平均営業日数は29・１日で前年同月と比べ１・３％減少し、利用料金収入は平日が９・３％の増加、一方で土・日祝日は10・１％の減少となった。曜日別での利用者数は、平日で会員１・８％増、非会員３・９％増、土・日祝日は会員17・３％減、非会員11・０％減となった。食堂・売店（直営）収入は２・２％増と伸びが続いている一方、キャディフィは４・７％減と減少が続いている。

５月の18ホール換算は、営業ホール数が前年同月比１・５％減少となっており、利用者数３・４％減、売上高０・３％増となった。客単価（１人当たり利用額）は９９２１円で、前年同月に比べ３・９％のアップとなっている。１日当たり利用者数は１３７・７人で前年同月比では２・１％の減少となった。
４月、５月とも雨の日が多かった影響と見られるが、会員の利用が非会員の利用より減少率が高く、ゴルフ以外の活動に拡散される傾向が続いたようだ。
特にゴルフ練習場はその傾向が顕著で、５月は利用者数が土・日祝日に前年同月比18・９％減でトータルでは９・９％の減少。売上高は９・８％の減少で、ともに７カ月連続の減少と反動減が続いている。１～５月累計は利用者数が６・６％減、売上高が６・７％減で２０２１年のコロナ特需時がピークとなっている。

５月の対個人サービスでは遊園地・テーマパークが42・５％増（19カ月連続増）、ボウリング場は11・７％増（19カ月連続増）、パチンコホール８・５％増（11カ月連続増）、フィットネスクラブ７・０％増（18カ月連続増）となり、ゴルフ練習場以外は復調が続いている。

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「ゴルフ特信」第６９６７号より一部抜粋