2023.11.30
2023/11/30 大利根カントリー倶楽部(茨城)ゲスト増加し来場者コロナ前水準に
株主会員制の大利根カントリー倶楽部(36ホール、茨城県坂東市)経営の㈱大利根カントリー倶楽部(中村光伸社長)は第65期(2022年4月1日~2023年3月31日)決算の有価証券報告書を関東財務局長宛てに提出した。
それによると同期の売上高は、前期比1億2277万1千円増、10・3%増の13億1907万円(前期は11億9629万8千円)となった。来場者数の増加に伴いグリーンフィ収入が前期比5207万5千円増、キャディ料収入が1656万3千円、食堂売上収入が2266万4千円といずれも増加し、さらに日本女子オープン(2024年9月26~29日に同CCにて開催)の関連収入として4155万円を計上したことなどが、売上の増加要因としている。
その一方で、売上原価が総来場者数増加に伴う食堂費・売店費・キャディ費の増加、エネルギー価格を始めとする諸物価の高騰で諸経費の急騰、日本女子オープンの大会グッズ原価等で1347万7千円を計上したことなどにより、前期比3567万円増の3億4011万4千円となり、営業利益は前期比671万8千円増の2234万1千円となった。経常利益は、営業外収益や営業外費用を計上し前期比655万9千円増の2484万3千円に、税引前当期純利益は2515万6千円(前期は1483万6千円)になった。前期に比べ営業費用は増大したものの、来場者増や日本女子オープン関連収入等によって増収増益となっている。
当期の来場者に関しては、22年4月から23年3月までの年間トータルで6万122名を数え、前期に比べると5341名、9・75%増加、3期振りのプラスになるとともに、コロナ禍前水準(2019年度5万4537名)をも上回ったとしている。増加したうちの5252名がゲスト来場者で、このゲストの大幅増加はコロナ禍で減少していたコンペや接待が回復するなどによるものという。総来場者数に占める会員比率は50・1%(前期比4・7ポイント下落)。
なお、同社はサービスの向上のため主に①コース改修工事等(西コースのバンカー改修及び歩経路整備、東6番・12番間クリーク横断橋等)2億3533万2千円、②コース維持管理用設備(FW無人芝刈機、乗用3連モア、油圧ショベル等)3398万9千円、③来場者対応設備更新(大駐車場拡張造成工事、西4番避雷小屋建替、食堂食器洗浄機、勤怠管理システム等)1704万3千円、④その他283万1千円--を実施している。当事業年度の設備投資額は2億8919万7千円にのぼるが、資金は全て内部資金としている。